OPCEL認定試験の初版リリースから6年が経ち、その間にDockerやKubernetesなどのコンテナ技術は急速に発展した。しかし、多様化するシステムに対応するにはコンテナだけでは難しく、IaaSを提供できるOpenStackの重要性が見直されている。またDXの促進に伴い、AI、IoT、5Gなどにより処理データ量も急速に増大している。
このような状況の変化に対応すべくOpenStackの安定したCore技術に加え、データ処理性能向上のためのアクセラレータ、コンテナの利点を利用したデプロイメントなど安定運用を支える要素を加味して改定を行うこととなった。
主な変更点は以下の通り。
- 対応OpenStackバージョンの変更:主要Linuxディストリビューションの長期サポート対応のバージョンに追従
- コンポーネントの追加:機能レベルの知識として重要性の増したCyborgおよびKollaを追加
- openstack CLIに統一:非推奨となったコンポーネント名のコマンドは範囲外とし、openstackコマンドに統一
- Placementの位置づけの明確化:Novaから分離されたPlacementをNova内ではあるが別コンポーネントとして明確化
- モニタリング(Ceilometer)の削除:リソース利用管理方法の企業独自化により「モニタリング(Ceilometer)」(旧 251.3)を削除
- 重要度の見直し:モニタリング(Ceilometer)削除などで減じた重要度を重要なコア技術Nova、Neutronに再配
その他、改定の概要や出題範囲については、プレスリリースより確認することができる。
なお、Ver.3.0のリリース後1年間(2022年10月31日まで)は、Ver.2.0も受験可能となっている。