プログラミング言語Rustの開発チームは、Rustへの、CRuby向けJITコンパイラであるYJITの移植が完了したことを、4月20日(現地時間)に発表した。
YJITのRustバージョンは、すべてのCRubyテストに合格しており、すべてのYJITベンチマークを実行可能で、CバージョンのYJITと同様に機能する。また、Ruby on Railsアプリケーションへの影響が大きい、よりきめ細かい定数無効化メカニズムをはじめとする、いくつかの設計における改善も行われている。
デフォルトではYJITはコンパイルされず、cargo/rustcは必要ない。YJITを開発モードでビルドする場合、cargoは依存関係をフェッチするために使用されるものの、リリースでビルドする場合は必要ではなく、rustcのみが必要となる。また、現時点ではYJITにはRust 1.60.0以降が必要である。
なお、YJITコマンドラインオプションは、ほとんど変更されていない。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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