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GitHub、「Copilot」をビジネス向けに展開、音声認識によるコーディングが可能な「Hey, GitHub!」も実験

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 GitHubは、11月9日(米国時間)に米国サンフランシスコの会場で開催された「GitHub Universe 2022」(Day1)の基調講演において、「GitHub Copilot for business」をはじめとする既存プロダクトの追加機能や新製品を発表した。「GitHub Universe」をオフラインで行うのは、新型コロナウイルス感染症の拡大以降3年ぶり。

 「AIは開発者体験のあらゆる側面に統合されるため、人々はGitHub Copilotをさらに利用しやすくする」と話すのはGitHub Universe 2022 1日目のKeynoteに登壇したGitHub CEOのThomas Dohmke氏。

 GitHubは現地時間の11月9日、同社が今年初めに開始した、コードの記述を支援するAIペアプログラマ「GitHub Copilot」(以下、Copilot)をビジネス向けに展開することを発表した。

 Copilotは、コードやコメントを入力すると、AIによって次のコード行を提案してくれる拡張機能。Neovim、JetBrains IDE、Visual Studio、Visual Studio Codeといったエディタとの統合にも対応しており、OpenAIのCodexによって提供される。個人向けの場合、1ユーザーあたり月額10ドル、年間100ドルで利用できる。

 今回発表された「GitHub Copilot for business」は、企業が従業員用にCopilotのシートライセンスを購入・管理できるようになる。 Copilotのさまざまな設定を、組織に代わって管理することが可能。

GitHub CEOのThomas Dohmke氏
GitHub CEOのThomas Dohmke氏

 一方、「GitHub Copilotが私たちのペア・プログラマーだとしたら、なぜ話しかけることができないのでしょう?」とDohmke氏のブログ投稿にもあるように、Copilotで新しい音声ベースの対話システム「Hey, GitHub!」を実験していることを発表した。

 Hey, GitHub!は、GitHubが音声認識によって自然言語をコードに翻訳し、自動的にエディタに記述してくれるもの。

 基調講演のデモンストレーションでは、実際にSiriやAlexaなどに話しかけるように音声だけでコーディングから実行までが行われた。そのほか、コードの別の行に移動したり、メソッドやブロックに移動したりといったことを、音声だけでCopilotに依頼できる。このようにキーボードに触れる必要がないため、手での入力が困難な開発者にも利用しやすくなる。

「Hey, GitHub!」デモンストレーションの様子
「Hey, GitHub!」デモンストレーションの様子

 現在、Hey, GitHub!はまだ実験的段階であり、Visual Studio Codeでのみ動作するが、GitHubは今後さらなる研究とテストを通じて機能を拡張していく予定。Hey, GitHub!の利用希望者登録を行えば、実際に使用することができ、フィードバックも行える。

 また、GitHubはブラウザベースの統合開発環境(IDE)である「GitHub Codespaces」(以下、Codespaces)の一般提供も開始した。CodespacesはこれまでGitHub TeamsとGitHub Enterpriseのユーザーに対して有料プランで提供していたが、今回の発表により、ユーザーは毎月60時間までCodespacesを無料で利用できるようになった。そのほか数秒でビルドも開始できる。

 さらに、JetBrains社との提携により、開発者はCodespaces上で好きなIDEを使用できるようになる。JupyterLabもパブリックベータとしてCodespacesで利用できるようになり、GPUの利用もプライベートプレビューとして開始される。

 GitHub Codespacesは、LinkedIn Learningの50以上のCodespaces対応コースを通じて試すことができる。これらのコースは、2023年2月まで無料で受講できる。

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この記事の著者

鍋島 英莉(編集部)(ナベシマ エリ)

2019年に翔泳社へ中途入社し、CodeZine編集部に配属。同志社大学文学部文化史学科卒。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/16830 2022/11/10 10:30

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