Python仮想マシンで動作するLisp方言「Hy」の新版が登場、新たにPython 11に対応

　プログラミング言語「Hy」の開発チームは、新版である「バージョン0.25.0」の提供を11月8日（現地時間）に開始した。HyはMITライセンスで公開しているオープンソース・ソフトウェア。

　Hyは、Pythonの仮想マシンで動作するファイルを生成するLisp方言。S式をPythonの抽象構文木（Abstract Syntax Tree）のオブジェクトに変換し、Pythonのバイトコードを生成する。バイトコードは普通のPythonと同様にPython仮想マシンで実行する。HyのコードからPythonのモジュールやパッケージを利用することも、反対にPythonのコードからHyで作成したパッケージを呼び出すことも可能になっている。

　HyはDebianの開発に参加しているPaul Tagliamonte氏が開発したもので、2013年のPyCon（Python Conference）で同氏が発表している。使用するにはPythonのバージョン3.7以降が必要。Hyのバージョン0.25.0では、新たにPython 11に対応した。