米GoogleのAndroid開発チームは、2022年に発表した「プライバシーサンドボックス」のベータ版を、2月14日(現地時間)に公開した。
プライバシーサンドボックスは、ユーザーのプライバシー基準を引き上げ、無料のコンテンツやサービスへの継続的なアクセスを確保するための業界全体のイニシアチブであり、Webでの取り組みに基づいてユーザーデータの共有を制限し、クロスアプリ識別子に依存しないデジタル広告向けソリューションとして開発されている。
今回、公開されたプライバシーサンドボックスのベータ版では、プライバシーを中心に設計された新たなAPIが提供され、アプリやWebサイト全体でのアクティビティを追跡可能な識別子を使用しない。ベータ版への参加を選択したアプリは、これらのAPIを使用して関連する広告を表示し、その効果を測定できる。
プライバシーサンドボックスの設定画面では、関連する広告を表示するためにアプリが使用可能な関心/興味を確認および管理できる。興味に合わないトピックはブロックでき、気が変わってベータ版への参加を取りやめる場合は、ベータ版をオフにすることも可能となっている。
プライバシーサンドボックスは、ユーザーのプライバシーを強化しながら、オンラインで成功するためのツールをビジネスに提供することを目標としている。
代替手段を提供しないというアプローチはアプリ開発者の害となり、ユーザーのプライバシーにも効果がなく、デバイスのフィンガープリントなどユーザーを追跡する非公開の方法につながってしまうことから、GoogleはAndroidエコシステムと協力して、ユーザーを保護しつつ開発者のために機能するソリューションを構築しているという。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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