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Developers Summit 2023 セッションレポート(AD)

ChatGPTとも連携! 複雑な要件でもこのデータベースだけでOK、人気急上昇中のTiDBとは?

【9-A-2】TiDBとChatGPTを使えばアプリはもっとシンプル化できる

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フルマネージド型「TiDB Cloud」も利用可能

 TiDBはフルマネージド版となる「TiDB Cloud」も利用できる。AWSやGoogle Cloudのクラウドプロバイダー上で、TiDBを従量課金制で利用できる。こうしたクラウドプロバイダーで有料で提供されるものは「Dedicated Tier」と呼ばれる。

 フルマネージド型なので、クラウドプロバイダーで設定すれば利用開始できる。サーバーを用意する、ソフトウェアをインストールする、ロードバランサーを立てて、障害対応やメンテナンス対応するといった構築と運用作業はPingCAPに任せることができるのがメリットだ。

フルマネージド(TiDB Cloud)を活用
フルマネージド(TiDB Cloud)を活用

 なお現在、無償トライアルが提供されている。サイトを開き、サインアップしたら、後はクラスタを設定していく。

 クラスタの名前、クラウドプロバイダー(※無償トライアルではAWSのみ提供)やリージョン、コンポーネント数や容量などを入力して、最後に「Create」をクリックする。この背後ではVPCの作成し、セキュリティグループの作成、EC2やロードバランサーを立てるといった処理が自動的に進められる。一般的には15~20分ほど待つと、ステータスが「Available」に変わり、「後はMySQLっぽく使えます」と林氏。SSHクライアントからデータベースの一覧を表示したりできる。

ChatGPTを統合し、自然言語からクエリを自動生成

 TiDBで目を引く話題となるのが今人気のAI、ChatGPTとの統合だ。エンジニアならChatGPTのアウトプットのサンプルを見たことがない人はいないだろう。TiDB Cloud Serverless TierではChatGPTを使うことでクエリ生成機能を実現している。つまり、自然言語を入力することで(SQLを知らなくても)有効なクエリを作成できる。例えば「2020年の本塁打数トップ10」と入力すれば、SQLが自動生成される。

クエリ生成デモ
クエリ生成デモ

 実在するデータベースのスキーマを理解し、該当のデータベースを指定し、選手名・本塁打などの項目を選び、「ORDER BY 本塁打」や「LIMIT 10」などを組み込んでクエリ生成を生成する。これをアプリケーションに組み込めば、ユーザーは自然言語から好きな情報を取り出せるようになる。

 最後に林氏は「NewSQLとHTAPを併せ持つTiDBにより、今まで複数のシステムで実現していたサービスが1つのデータベースで構成できるようになり、全体の運用コストと学習コストが抑えられるようになります。もう大容量、高性能、分析といった要件は怖くありません。さらにAIのクエリ生成機能を使えば、ユーザーのカスタマイズ性を高めるサービスを作れます」とTiDBのメリットを強調した。

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

フリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Onlineの取材・記事や、EnterpriseZine/Security Onlineキュレーターも担当しています。Webサイト:http://emiekayama.net

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