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Developers Summit 2023 セッションレポート(AD)

5年で5000を超えるコンテンツを揃えたギブリーが語る、人材採用・育成支援サービスの裏側

【9-A-3】Trackのプログラミングコンテンツ作成を支える技術

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 ギブリーが提供するサービス「Track」は、エンジニアの実力を測ることができるWebサービスだ。受検者がWebブラウザの画面に表示される問題に解答していくと、実力を判定してくれる。テストだけでなく、教材や動画を表示して、利用者に学習してもらうことも可能だ。テストの機能を利用して、新卒採用希望者の選抜テストを実施することもできる。Trackはサービス開始から5年経っているが、現在のところ5000を超える問題や教材を備えているという。Trackのような学習やテストのサービスは、仕組みがしっかりしていても、問題や教材の数を増やすことが難しい。このセッションでは、ギブリーでTrackのテックリードを務める小川充氏と、同じくTrackのテックリードを務める小西俊司氏が、Trackの大まかなシステム構成と、問題や教材を増やしやすくするために工夫した点について語った。

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人材採用から既存の従業員の研修まで支援する「Track」とは

 まずは小川氏がTrackの概要について説明を始めた。Trackには、「Job」「Test」「Training」の3種類のサービスがある。Jobは、新卒採用向けのサービス。新卒の学生にプログラミング課題を解いてもらうことで、優秀な学生を即戦力エンジニアとして採用することを支援する。

 Testは、中途採用を支援するサービスだ。採用希望者にコーディング・テストを受けてもらい、受検者全員の能力を企業が判断した上で、本当に優秀な候補者との面接に多くの時間を使えるように支援する。

 Trainingは、既存の従業員のスキルアップと、スキルレベルの把握を可能にするサービス。テストで実力を測るだけでなく、教材や動画を提示して学習してもらうこともできる。企業側は、従業員一人ひとりの学習の進捗状況を管理できる。さらに、テストの結果から個々人のスキルレベルを把握し、その結果に応じて一人一人に合わせた学習法を提示できる。

 Trackで提供するコンテンツは大まかに言って「クイズ」「コーディング」「ブック」「AI」「アプリケーション」「ビデオ」の6種類。クイズは知識を測る問題で、穴埋め、選択式、自由記述形式に対応する。

 コーディングは、プログラミング力を測る問題で、言語不問の競技プログラミングのような問題と、特定の言語に焦点を当てた問題の2種類に分けられる。コーディング問題の画面では左側に問題文を表示し、右上にコードを記入する欄を設けている。そして右下にはコンソールを用意しており、記入したコードの実行結果などを受検者が確認できるようになっている。

コーディング問題の画面表示例
コーディング問題の画面表示例

 ブックは書籍のような構成になっており、ページをめくるごとに新しい教材が現れる。読んで学ぶ教材だけでなく、コードの穴埋めやコードを実行してみるなど、小テストのようなものも組み込める。小川氏は「ページを進めていくことで、知識だけでなく、プログラミングの工程も習得できる教材だ」とその特徴を表現する。

株式会社ギブリー Track テックリード 小川充氏
株式会社ギブリー Track テックリード 小川充氏

 AIは、受検者が考えた機械学習のモデルを評価するもので、機械学習で標準的なKaggle形式に対応している。アプリケーションは、Webアプリケーション作成に必要な知識を学べる教材。Webサーバーなどの実行環境もすべて用意しており、Track上で完結した環境を作っている。ビデオは動画教材だ。

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実行環境を揃えたDocker Imageを言語ごとに用意して使い分ける

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この記事の著者

笹田 仁(ササダ ヒトシ)

 フリーランスのライター、編集者。IT、特にソフトウェア開発の話が好きです。 趣味はドラムを叩くこと。コロナ騒ぎでリハーサルスタジオに入りにくくなり、ちょこちょこと楽器を買うことでストレスを解消していたら、いつの間にか置き場所に困るほどになってしまいました。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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