オラクルは9月19日(米国現地時間)、Javaの最新バージョンである「Java 21」を発表した。Java 21では、プラットフォームの機能強化のほか、パフォーマンス、安全性、セキュリティ面などで改良されている。
Javaは、28年の歴史を持つプログラミング言語および開発プラットフォーム。世界中の24%の開発組織で使用されている。
今回発表された「Java 21」は、前バージョンであるJava20から半年ぶりのリリースとなった。Project Loomの機能として軽量仮想スレッド、スコープ値、並行プログラムを簡素化するためのAPIが新たに導入されている。また、パフォーマンス面ではZガベージ・コレクタ(ZGC)を拡張し、オブジェクトの世代を分けられるようにしている。
言語のアップデートとしては、実行時に計算される値も含め文字列を簡単に表現できる文字列テンプレートがプレビュー版、パターン・マッチングを拡張してレコード・クラスのインスタンスを分解できるようにしたレコードパターンが第3プレビュー版となり、caseラベルにパターンを表示しswitch文の適用範囲を広げた「Pattern Matching for Switch」などの機能が追加された。Java仮想マシン(JVM)と外部ライブラリをつなぐProject Panamaでは、Java ランタイム外のコードやデータと相互運用できるAPIが第3プレビューとして、またベクトル計算の表現が可能な「Vector API」第6インキュベーターとして加わった。
加えて、Java 21は8年間の長期サポートが提供されることが発表された。長期サポート版の提供は、2021年9月に発表されたJava 17から2年ぶりとなる。また、2018年にリリースされた「Java 11」について、サポート期間が2032年1月まで延長される。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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