はじめに
本稿では、マイクロソフトのWebオーサリングツール「Microsoft Expression Web」(以下、Expression Web)を使って、XMLデータを利用したWebページの作成、および、インターネット上のRSSフィードをWebページに追加する方法について解説します。
ただし、XMLデータやRSSフィードの取り扱いの際には、あらかじめExpression Webで「Webサイト」として認識されたフォルダを開いておく必要があります([ファイル]-[サイトを開く]をクリックし、地球のアイコンがついたフォルダを指定)。フォルダ一覧作業ウィンドウにフォルダやファイルが表示されていない場合や、編集ウィンドウ上部に[Webサイト]タブが存在しない場合は、XMLデータを取り扱うことができないので注意してください。
対象読者
- Expression Webをある程度触ったことがある方
- デザイン部分も担当する必要があるASP.NET開発者
- XMLデータやRSSフィードをWebページに利用したい方
必要な環境
- Windows Vista、Windows XP Service Pack 2、またはWindows 2003 Service Pack 1以上
- .NET Framework 2.0以降
- Microsoft Expression Web
XMLデータをWebサイトにインポート
XMLデータをWebページに利用する前に、Webサイト内にインポートする必要があります。まず、XMLファイルと関連するファイルを作業中のWebサイトにインポートします。
- [ファイル]-[インポート]-[ファイル]を選択します。
- インポート対象は、「ファイル単位」「フォルダ単位」「サイトから」の3種類が指定できます。ファイル単位でインポートする場合は[ファイルの追加]ボタンをクリックし、インポートするファイルを指定していきます。ここでは、画像ファイルが入ったフォルダとXMLファイルの構成を変えずにまるごとインポートするので、[フォルダの追加]ボタンをクリックします。
- [ファイルを開く]ダイアログボックスで対象となるフォルダを選択し、[開く]ボタンをクリックします。
- インポートする対象のファイルと、インポート先のURLを確認し、[OK]ボタンをクリックすると、作業中のWebサイトに指定されたファイルがインポートされます。
データソースの表示
データビューの基となるデータソースを表示するには、データソースライブラリ作業ウィンドウを表示し、作業中のWebサイト内の指定したXMLファイルを選択してデータを表示します。
- [データビュー]-[データビューの挿入]を選択します。または、データソースライブラリ作業ウィンドウを表示するために[作業ウィンドウ]-[データソースライブラリ]を選択します。
- データソースライブラリ作業ウィンドウが画面右上に表示され、作業中のWebサイト内のXMLファイルが抽出されました。[XMLファイルの追加]をクリックすると、XMLファイルをWebサイト内に追加することもできます。
- データソースライブラリのXMLファイルをクリックし、[データの表示]を選択します。
- データソースの詳細作業ウィンドウが表示され、データフィールドがツリー上に表示されました。作業ウィンドウ下側の[データの値を表示する]のチェックを付けると、下の図のようにフィールドの値が表示されます。