野村総合研究所(NRI)は、NRIのデータセンター内に閉じた形で導入・構築したパブリッククラウドの仕組みを、同社の提供する金融ビジネスプラットフォームで利用するだけでなく、顧客企業が運営するシステムでも利用できるようにする「顧客向け専用パブリッククラウドサービス」を、4月から提供する。
「顧客向け専用パブリッククラウドサービス」に用いる機器やソフトウェアは、NRIが運用する自社データセンター内に設置しているため「データの置き場所」が明確であり、NRIが長年プライベートクラウドを用いてSaaS運用を行う過程で培ってきたノウハウに基づいて、金融統制に準拠したルールでサービスが提供されるので、高いレベルでのガバナンスやセキュリティが確保される。
専用パブリッククラウドだけではなく、パブリッククラウドをも含めた、マルチクラウドサービスの一体的な運営が可能となっており、ネットワークやサイバーセキュリティなど、オンプレミスを含めたシステム環境をトータルで運営・監視するマネージドサービス「atlax」を活用することによって、専用パブリッククラウド単体に留まらず顧客企業のシステム全体として最適な運用を実現できる。
NRIは2024年中に、自社データセンターにおいて専用パブリッククラウドとして、Amazon Web ServicesのAWS Outpostsの導入や、AIの活用に不可欠なGPUのOCI(Oracle Cloud Infrastructure)への導入も計画している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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