米Deno Landは、V8 JavaScriptエンジンおよびRustに基づくJavaScript/TypeScriptランタイムDenoの最新バージョンとなる「Deno 1.42」を、3月28日(現地時間)にリリースした。
Deno 1.42では、最新のJavaScriptおよびTypeScriptパッケージ用の新たなオープンソースレジストリであるJSRがサポートされ、追加のソースを使用することなく、モジュールをJSRに公開できるようになっている。あわせて、JSRで公開されているパッケージを取得するためのdeno add、JSRへパッケージを公開するためのdeno publishが追加された。
あわせて、Node.jsとの互換性を高めるための、さまざまな改善が行われている。また、npm互換性に関連するいくつかの改善も行われた。
さらに、deno taskにおいて、#!/usr/bin/env -Sで始まるシバンに対してクロスプラットフォームのサポートが適用されるようになったほか、コマンドラインおよびエディタのクイックフィックスによってlintルールを自動的に修正するdeno lint --fixが実装されている。また、JSRを利用する際に問題が発生したため、アプリケーション実行途中の型チェックが行われなくなった。
そのほか、deno installの将来的な変更として、スクリプトをプロジェクトにローカルにインストールするようになるとともに、言語サーバにおけるいくつかの改善、起動時間の短縮およびsetTimeoutとsetIntervalのさらなる効率化が行われている。また、付属のV8とTypeScriptがそれぞれV8 12.3とTypeScript 5.4.3にバージョンアップされるなど、数多くの機能追加・改善が行われた。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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