米Cloudflareは、サーバレスデータベース「D1」、既存のデータベースを分散しているかのように扱えるようにする「Hyperdrive」、時系列データベース「Workers Analytics Engine」の一般提供を、4月1日(現地時間)に開始した。
D1の一般提供開始にあたっては、ユーザーからの要望が多かった10GBのデータベースおよびアカウントごとに50000のデータベースをサポートするようになったほか、データエクスポート機能の追加、クエリデバッグ機能(D1 Insights)の強化が行われている。なお、一般提供後も、Workers Freeプランを削除したり、月額5米ドルのWorkers Paidプランに含まれる250億行の読み取りを削減したりすることはないという。
さらに、一般提供後も、グローバルリードレプリケーション、より大規模なデータベースのサポート、データベースの分岐を可能にするタイムトラベル機能、Worker内から動的にクエリを実行したり、新しいデータベースをその場で作成したりするための新しいAPIといった、新機能の追加を予定している。
Hyperdriveについても、今後数か月中のMySQLサポートを予定するとともに、Cloudflare TunnelとMagic WAN経由でのプライベートネットワーク(クラウドVPCネットワークを含む)内のデータベースへの接続サポートを予定する。あわせて、無効化とキャッシュ戦略を構成する機能をさらに強化することによって、パフォーマンスとデータ鮮度について、より詳細に設定できるようにするとしている。
Workers Analytics Engineでは、一般提供にあたって、WorkerでwriteDataPoint()を呼び出すたびに、書き込まれたデータポイントの1つとしてカウントされるとともに、Workers Analytics Engine SQL APIに投稿するたびに、1つの読み取りクエリとしてカウントされる、シンプルな価格設定が採用された。
そのほか、オープンベータ版として提供しているQueuesに、プルベースのコンシューマと新しいメッセージ配信コントロールが追加される。プルベースのコンシューマは、どこでも実行可能なため、既存のレガシークラウドインフラストラクチャと並行してキーコンシューマを実行できる。また、メッセージ配信では将来のタスクをキューに入れる際に役立つ、メッセージの遅延もサポートされるようになった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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