米Epic Gamesは5月10日に、同社の提供しているゲームエンジンUnreal Engineの最新バージョンとなる、「Unreal Engine 5.4」をリリースしている。
Unreal Engine 5.4では、ビルトインのアニメーションツールセットが大幅に更新され、外部アプリケーションとの間を行ったり来たりするような手間と時間のかかる作業がなくなり、エンジン内でキャラクタのリギングやアニメーションの作成を迅速かつ簡単に、楽しく行うことができるようになった。
従来、実験的機能として導入されていたモーションマッチングが正式版となった。モーションマッチングはアニメーション機能のための拡張可能な次世代フレームワークであり、実行時に複雑なロジックを使用してアニメーションクリップを選択して遷移する代わりに、ゲーム内のキャラクタの現在のモーション情報をキーとして使用して、キャプチャされたアニメーションの比較的大規模なデータベースを検索する。
Unreal Engine 5の仮想化マイクロポリゴンジオメトリシステムであるNaniteでは、元のメッシュを変更することなくレンダリング時に亀裂や隆起といった細かいディテールを追加可能な、テッセレーション機能が実験的に追加された。
ほかにも、テンポラルスーパー解像度(TSR)の安定性とパフォーマンスの強化、レンダリングパフォーマンスの向上、新たなノードベースのアーキテクチャであるムービーレンダリンググラフ(MRG)の実験的な導入、ニューラルネットワークエンジン(NNE)のベータ版への移行といった、非常に多くの機能追加・改善が行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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