米OpenAIと米Oracleは、提携を6月11日に発表した。OpenAIはChatGPTなどのAIサービスを提供する基盤として、MicrosoftのクラウドサービスであるMicrosoft Azureを利用しているが、AIモデルの学習をさらに加速させ、増加するユーザーに対応するためにOracle Cloud Infrastructureも併用する。
Oracle Cloud Infrastructureでは、NVIDIAの「H100」や「A100」などのGPUを提供しているほか、NVIDIAが2024年3月に発表した新アーキテクチャ「Blackwell」を採用したGPU「B100」の提供も予定している。NVIDIAはB100の提供開始時期について2024年後半としている。
Oracleはさらに、NVIDIAの「GB200」の提供も予定している。GB200は、NVIDIAが開発したArmアーキテクチャのプロセッサである「Grace」1基と、GPU「B100」を2基組み合わせて、NVIDIAの高速インターコネクト「NVLink」で接続したもので、B100と同様に2024年後半に提供が始まる予定だ。
Oracle Cloud Infrastructureでは、ノードのメモリ上にあるデータをほかのノードのメモリに直接転送するRDMA(Remote Direct Memory Access)に対応したネットワークでノード間を接続することで、スケールアウト構成での性能を底上げするとしている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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