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テックカンパニーとして進化するリクルート(AD)

リクルートのデータ意思決定を支える「アナリティクスエンジニア」に聞く! ダッシュボード開発の極意

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アナリティクスエンジニアの最重要スキル「事業理解」を身につける仕組み

 アナリティクスエンジニア組織を設置して2年。領域ごとに4~7人、合計で約30人のアナリティクスエンジニアが在籍しているという。これはあくまでも「アナリティクスエンジニアを主務としているメンバーです」と新堀氏。実際にはPdMやマーケターの人が兼務するなど、アナリティクスエンジニアの業務に携わっている人はさらに多く「そこまで含めると100人規模になります」と新堀氏は続ける。

 ではアナリティクスエンジニアとして活躍するには、どんなスキル・経験が求められるのか。新堀氏は「アナリティクスエンジニアにとって一番重要なスキルは、事業理解です。これができていないと的を射たダッシュボード作りはできないからです」と言い切る。一方の林田氏は「たくさんの事業部からのニーズを、データアナリティクスを学んだうえで効率的に応えていくためには、エンジニアリングの知識も非常に重要です」と話す。

 そこでリクルートでは、「兼務」によってそれらのスキル・経験を育成している。

 リクルートのアナリティクスエンジニアのバックグラウンドは大きく2つに分かれる。一つはエンジニアからの転身者。もう一つはデータサイエンティストからの転身者である。

 事業理解を深めるための兼務を付けるのは、主にエンジニアからの転身者だ。また、兼務が付かない場合でも、「PdMと一緒に営業同行して現場を見にいくことを積極的に行っています」と新堀氏。一方、データサイエンティストからの転身者の場合は、一般的なソフトウェア開発の知識を身につけられるような業務を兼務することがあるという。

 データサイエンスの知見は個人でも学ぶことができるが、エンジニアとしてのチーム開発の経験は個人で得るのは難しい。アナリティクスエンジニアにとってソフトウェア開発の経験は大きな資産となる。

 その他にも「ビジネス理解だけではなく、実際のサービスやプロダクトのインフラやシステム構成など、システム理解を含め、サービスやプロダクト全体を把握しておく必要があります」と林田氏は言う。データの発生源がサービスやプロダクト側にあるため「例えばデータマートのロジックが崩れた場合、その原因を探るためにデータの発生源までたどれる必要があります」(林田氏)。

欲しいデータがすぐ活用できる環境を提供していきたい

 アナリティクスエンジニアにはどのような面白さがあるのだろうか。

 「企業が抱えているデータ活用にまつわる課題や負債を新しいトレンドを踏まえながら解決できること、そしてその課題解決を通して、全社員に貢献できること」と林田氏は語る。

 続けて新堀氏は、「データドリブン経営を実施しているリクルートは、データ関連に期待し、投資をしている。経営も含めて全社的に期待されている環境の中で開発に携われるのは魅力です」と話す。

 データの利活用のスピードは年々、上がっていく。そのような状況に応えるため、林田氏は「将来的には、あらゆる従業員が欲しいと思った瞬間に、欲しいデータがすぐ手に入る自動販売機のような利活用環境を提供していきたい」と意気込む。

 新堀氏は「データ利活用環境の整備の時間を短縮し、属人化も防げるよう自動化を進め、個人としても組織としてもアジリティを高めていきたいですね」と語る。

 アナリティクスエンジニアには、「データを整備することをメインに、意思決定に携わりたいと思っている人やデータのパイプライン上で動くデータそのものに興味のある人」(新堀氏)が向いているという。そういう指向のある人は、ぜひ、チャレンジしてみてはいかがだろう。

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この記事の著者

中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)

 大阪府出身。教育大学卒。大学時代は臨床心理学を専攻。大手化学メーカー、日経BP社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランス編集&ライターとして独立。現在はIT、キャリアというテーマを中心に活動中。IT記者会所属。趣味は読書、ドライブ、城探訪(日本の城)。...

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関口 達朗(セキグチ タツロウ)

フリーカメラマン 1985年生まれ。東京工芸大学卒業後、2009年に小学館スクウェア写真事業部入社。2011年に朝日新聞出版写真部入社。2014から独立し、政治家やアーティストなどのポートレート、物イメージカットなどジャンルを問わず撮影。2児の父。旧姓結束。趣味アウトドア。

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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