Hajimariは、ITエンジニア300名を対象に実施した、エンジニアのAI活用に関する実態調査の結果を、9月26日に同社の運営するフリーランスプロ人材マッチング「ITプロパートナーズ」のWebサイトにて発表した。同調査は、9月に行われている。
調査対象者に、開発業務に生成AIを活用しているかを尋ねたところ、「活用している」という回答は29.3%に留まり、「活用する気は今のところない」という回答が41.0%に達した。年齢別でみると、40〜50代の中堅・ベテラン層では「活用したいが、活用できていない」という回答が36.26%を占めており、20〜30代の若手層(17.81%)を大きく上回っている。また、20〜30代における「活用する気は今のところない」という回答も52.05%と半数超に達した。
開発業務に生成AIを「活用している」と答えた人に、どのような場面で生成AIを使っているかを尋ねた質問(複数回答)では、「調べ物・問題解決」「データ分析・可視化」「コーディング」が上位を占めている。
同じく開発業務に生成AIを「活用している」と答えた人に、仕事の成果物の中でどのくらいの割合で生成AIを活用しているかを尋ねたところ、成果物の2割以上で生成AIを活用しているという回答が約80%を占めた。
同じく開発業務に生成AIを「活用している」と答えた人に、生成AIの活用によって1日あたりの業務時間がどの程度変化したと感じるかを尋ねた質問では、作業効率が2時間以上改善したとする回答が約36%に達している。
同じく開発業務に生成AIを「活用している」と答えた人に、生成AI活用の効果を実感しているかを尋ねたところ、約90%が期待通りまたはそれ以上の効果を感じていることがわかった。
同じく開発業務に生成AIを「活用している」と答えた人に、生成AI導入後に新たに発生した業務や課題を尋ねた質問(複数回答)では、成果物の品質維持や新たな学習負担、既存システムとの統合の難しさといった課題が寄せられている。
開発業務に生成AIを「活用したいが、活用できていない」または「活用する気は今のところない」と答えた人に、生成AIを活用していない理由を尋ねたところ(複数回答)、「業務遂行に必要ない」「セキュリティリスク」「信頼性への不安」が上位を占めた。
一方で、開発業務に生成AIを「活用したいが、活用できていない」または「活用する気は今のところない」と答えた人に、これから生成AIを学びたいと思うかを尋ねた質問では、「生成AIに強い興味があり、積極的に学びたいと考えている」と「生成AIに興味があり、学びたいと考えている」を合わせた割合が、約56%に達している。
同じく開発業務に生成AIを「活用したいが、活用できていない」または「活用する気は今のところない」と答えた人に、何があれば生成AIを活用しようと思えるかを尋ねたところ(複数回答)、「業務上の必要性」(24.7%)、「具体的なAI活用事例や成功事例」(18.5%)、「会社の方針など強制力」(11.8%)が上位を占めたほか、「周りが使い始めたら」(7.8%)という回答もみられた。
すべての調査対象者に、生成AIの普及によってエンジニアの仕事が代替されると感じることがあるかを尋ねた質問では、AIによる仕事の代替を意識しているという回答が約90%を占めている。
生成AIに仕事が代替される可能性に、どのように対処しているかを尋ねたところ(複数回答)、具体的な対策を取っているエンジニアは限られた数に留まった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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