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Microsoftがクラウド事業者として初めてNVIDIAの「Blackwell」を稼働させる、OpenAIも試作機を受領

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 米Microsoftは、米NVIDIAの次世代GPU(Graphics Prosessing Unit)「Blackwell」を搭載したサーバーを稼働させたと10月7日(現地時間)に明らかにした。NVIDIAはBlackwellを2024年3月に発表し、2024年の第四四半期に出荷を始めるとしていたが、2024年10月現在、本格的な出荷は始まっていない。

 MicrosoftはXへのポストで、NVIDIAの「GB200」を基にしたサーバーを稼働させたと公表している。GB200は、2基のBlackwell GPUに、1基の「Grace」プロセッサを組み合わせたもの。GraceはNVIDIAが設計したArmアーキテクチャのプロセッサで、Armが開発したプロセッサコア「Neoverse V2」を72基統合し、LPDDR5Xのメモリインターフェイスを備えている。

 BlackwellとGraceの間は、NVIDIAが独自に開発しているインターコネクト「NVLink」でつながっている。BlackwellではNVLinkが新しい世代のものになっており、通信速度が前世代のGPUである「Hopper」に比べて2倍ほどに向上している。

 MicrosoftはGB200のノードをInfinibandで接続したクラスタを構築し、液体を使った冷却システムを導入することで、大規模言語モデルの学習や推論に向けて最大限の性能を引き出すとしている。そしてMicrosoftは2024年11月19~21日にシカゴで「Microsoft Ignite」イベントを開催する予定となっており、BlackwellやGB200について、このイベントで詳細を明らかにするとしている。

 さらに米OpenAIは、Blackwellを搭載したサーバー「DGX B200」の試作機が同社に到着したと10月9日に(現地時間)明らかにした。DGX B200は、8基のBlackwell GPUを搭載したサーバーで、プロセッサとしてIntelの「Xeon Platinum 8570(1基当たり56コア)」を2基搭載している。

 NVIDIAは2024年8月28日に、Blackwellの性能をベンチマークプログラムで検証した結果を公開しており、NVIDIAの前世代品となる「H200」に比べて最大で4倍の性能を発揮したとしている。

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https://codezine.jp/article/detail/20335 2024/10/15 16:00

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