テックビズは、全国のフリーランス活用に関わる決裁者や採用担当者など1000名を対象に実施した、企業のフリーランス活用に関する実態調査の結果を12月17日に発表した。同調査は、10月16日〜17日に行われている。
調査対象者に、勤務先(所属部署・部門)ではフリーランスを活用しているかを尋ねたところ、成長企業での活用率は33.6%、非成長企業での活用率は16.6%と2倍の開きがあり、過去の活用経験(成長企業:21.5%、非成長企業:19.1%)も含めれば、成長企業の55.1%、非成長企業の35.7%がフリーランス活用を経験していることがわかった。
勤務先では、フリーランスが自社のイノベーションにどの程度貢献していると感じるかを尋ねた質問では、フリーランスを活用している成長企業の9割近くが「非常に貢献している」「貢献している」「どちらかというと貢献している」と答えている。
勤務先における、フリーランスの裁量についてもっとも近いものを選んでもらったところ、成長企業では「正社員と同等」(24.6%)と「正社員とほぼ同等」(48.7%)を合わせた割合が73.3%を占めた。
勤務先において、フリーランスを活用している理由を尋ねた質問では、「即戦力の確保」がもっとも多く、以下「一時的なプロジェクトの人材不足への対応」「柔軟な働き方の人材確保」が続いている。
勤務先における、フリーランス活用に対する満足度としては、「非常に満足」(8.3%)、「満足」(28.3%)、「どちらかというと満足」(48.1%)を合わせた割合が84.7%に達した。
勤務先で活用しているフリーランスの職種としては、「プログラマー/エンジニア」が最多となっており、コンサルタント、経理/財務、人事といった専門性の高いビジネス職種も上位にランクインしている。
勤務先において、フリーランス活用でミスマッチを感じたことがあるかを尋ねたところ、ミスマッチを感じたことが「ある」とする回答が58.1%を占めた。
フリーランス活用において感じた、具体的なリスクを尋ねた質問(複数回答)では、「スキルミスマッチ」(33.4%)がもっとも多く、以下「フリーランスの突然の離脱」(29.4%)、「機密情報の漏洩」(25.2%)、「契約トラブル」(24.1%)、「法的責任の不明確さ」(23.8%)が続いている。
勤務先における、今後のフリーランス活用の方針としては、「増やす予定」(45.7%)と「今後活用を検討している」(8.2%)を合わせた割合が53.9%に達し、「現状維持」(23.4%)を合わせれば77.3%の企業が継続的なフリーランス活用を視野に入れていることが明らかになった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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