チェコのJetBrainsは、世界のPHP開発者2660名を対象に実施した調査結果をまとめた「2024年におけるPHPの現状(The State of PHP 2024)」を、2月5日(現地時間)に発表した。
同調査への回答者は、中堅開発者が特に多く、日本からの回答(11%)が最多となり、以下中国(9%)、アメリカ(8%)が続いている。年代は30代がもっとも多く、20代がそれに続いた。性別は男性が圧倒的に多い。
調査対象者に、現在使用しているPHPのバージョンを尋ねたところ、PHP 8.xが86%を占めたものの、リリースからの期間が同程度だった2020年におけるPHP 7.xの使用率(96%)と比較すると、利用率は未だ低いといえる。
よく使用するPHPフレームワークを尋ねた質問では、2023年調査に引き続きLaravelが最多となり、WordPress、Symfonyがそれに続いた。
よく使用するIDE(統合開発環境)またはエディタでは、PhpStormが依然として半数超のPHP開発者によって使用されているものの、Visual Studio Codeも特に初心者を中心に人気が高まっている。
利用するフレームワークごとのIDEまたはエディタの使用率をみると、PhpStorm(IntelliJ IDEA UltimateのPHPプラグインを含む)はほとんどのフレームワーク、とりわけSymfonyで多く使用されていることがわかった。
デバッグ方法を尋ねたところ、2023年の調査結果とほぼ変わらず、PHP開発者は依然として専用のデバッガよりもダンプを好んでいる。
よく使用するテストフレームワークを尋ねた質問では、PHPUnitがユーザー数はわずかに減少したものの、もっとも多く使われており、Pestも2023年のシェアを維持した。
よく使用するコード品質ツールとしては、PHP CS Fixer、PHPStan、PHP_CodeSnifferが2023年に引き続いて上位を占めている。
PHP開発において、使用しているAIツールを尋ねたところ、ChatGPTが最多となり、GitHub Copilotがそれに続いた。なお、Google GeminiやJetBrains AI Assistantなどその他のツールはあまり使用されていない。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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