健康管理、キャリア選択、生成AI……多彩なセッションが続々!
エンジニアの健康管理術
また、スピーカーが40歳以上という縛りから、健康に関するセッションも。曽根友希さんの「エンジニアの健康管理術 自分という唯一無二のシステムを保守運用する」を紹介します(セッション概要)。

このセッションではITの保守運用になぞらえた健康管理の話が展開されました。具体的には、入出力やログなど、健康管理をプロダクトやシステム保守にたとえて、セルフケアメンテナンスの重要性について話をされていました。
また、客観的なデータの記録や確認、第三者を頼る(自己判断に頼らない)大切さについても触れられており、興味深いセッションでした。
ITエンジニアは慢性的に首・肩・腰を痛めがちですが、この先生きのこるためにもしっかり気をつけていきたいものです。
ライフステージの変化を乗り越える探索型のキャリア選択
また、スポンサーセッションも興味深いものがありました。リブセンスの大倉潤也さんによる「ライフステージの変化を乗り越える探索型のキャリア選択」です(セッション概要)。

さまざまな転職をサポートしてきた経験などをふまえてセッションが展開されました。まず、挑戦、バランス、真実性の3つの軸で構成される「カレイドスコープキャリア理論(万華鏡キャリア)」についての説明がありました。さらに、具体的なキャリア形成の指針として、大まかな方向性を決め、今の自分のスキルを中心に据えながら、チャレンジとともに領域を拡張し、選択肢が見えたらあとは行動するのみ、といった具体例が示されました。
また、「IT分野では、最終ゴールを見据えてそこに向けてキャリアを組んでいくやりかたは、変化が激しすぎて昨今では成立しにくくなっているので、大まかに合ってればいい」といった旨の知見が共有され、膝を打つものでした。
生成AIがローコードツールになる時代
最後に紹介するのは、グロースエクスパートナーズの和田一洋さんの「生成AIがローコードツールになる時代の エンジニアの役割を考える」です(セッション概要)。

本セッションでは、生成AIによってエンジニアの役割はどう変わっていくかについて、生成AIを「自由度の高いローコードツール」とみなし、今後の開発現場の未来予想が語られました。
「生成AIによってエンジニアが置き換えられる? という論争があるが、これで置き換えられるのは昔のやり方に固執してしまうエンジニアであり、AIドリブンな開発が一般化すると、エンジニアの未来は対話、価値創出にシフトしていく」といった知見が共有され、未来を感じさせるものでした。
おわりに
本記事では、40歳以上のエンジニアが語るカンファレンス「きのこ2025」のイベントの模様を紹介しました。オフラインイベントでは現地参加ならではの学びやコミュニーション、フィードバックが多く得られます。ぜひ、お近くのオフラインイベントに参加してみてください!
また、きのこ2025では今回紹介したセッションを含め、各セッションの動画公開を準備中です。動画が公開とともに、公式X(きのこカンファレンス(@kinoko_conf)さん/X)から情報が共有される予定ですので、気になるセッションがあった方はぜひ公式Xをフォローしておいてください!