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Azureのクラウド環境でDevOpsを実現する「Azure DevOps」入門

Azureのカンバンツール「Azure Boards」を使ってみよう

Azureのクラウド環境でDevOpsを実現する「Azure DevOps」入門 第2回

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 本連載では、Microsoft Azureのクラウド環境上でDevOpsを実現するAzure DevOpsについて紹介します。前回はMicrosoft Azureのクラウド環境上でDevOpsを実現するAzure DevOpsについて、概要および内包するサービス群を紹介し、「Azure Boards」の概要について説明しました。今回はAzure Boardsの具体的な使用方法について紹介していきます。

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はじめに

 今回はアジャイル開発やスクラムにおけるタスク管理システム「カンバン」を提供するAzure Boardsの使い方を、実際に画面を操作しながら説明します。

 対象読者

  •  Microsoft Azureや他のクラウドサービスを利用している方
  •  アジャイル開発を行っている方
  •  DevOpsの一通りの流れを理解したい方

Azure Boardsを使ってみよう

 前回作成したAzure DevOpsのプロジェクトを用いて、実際にAzure Boardsを触ってみましょう。Azure Boardsを使用するための設定を行った後、各ワークアイテムやプロダクトバックログなどの作成方法を説明します。

 はじめに、アジャイル開発を行う上でよく登場する用語を、簡単に紹介します。

Azure Boardsおよびアジャイル開発で登場する用語
用語 説明
プロダクトバックログ プロジェクトで取り組む予定の全てのワークアイテムを優先順位付けして保存するリスト
スプリント あらかじめ定められた期間(通常1~4週間)で、選択したワークアイテムを完了させることを目指す時間枠
ワークアイテム Azure Boardsの基本構成要素。プロジェクト内で追跡するべきあらゆる作業の単位を表す

 Azure Boardsは、ワークアイテムと呼ばれる単位でアイテムを作成し、管理していきます。ワークアイテムには主に以下の種類が存在します。

Azure Boardsの代表的なワークアイテム
ワークアイテム名 説明
ユーザーストーリー エンドユーザーの視点から見た機能要求
タスク 開発作業を実行するための具体的な作業単位
バグ 修正が必要な問題や不具合
エピック 大規模な機能や取り組みを表す上位レベルの項目
機能(フィーチャー) 提供する価値の集合体で、複数のユーザーストーリーをまとめたもの
インペディメント チームの進行を妨げる障害

 これらのワークアイテムを組み合わせてアジャイル開発全体のライフサイクルを管理するのが、Azure Boardsの一般的な用途となります。

次のページ
Azure Boardsの使用方法(1)

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 秋葉 龍一(アキバ リュウイチ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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