6月27日、Rust製の新しいLinuxカーネルグラフィックスドライバ「Tyr」が発表された。
これはARM Mali CSFベースのGPU用のRust製ドライバで、Panthorドライバの移植版。TyrがPanthorと機能的に同等であると考えられるようになるまで、現在利用可能な抽象化を使ってTyrを段階的に開発するという。
この最初のバージョンでは現在利用可能なダウンストリーム機能の一部のみが実装されており、残りの機能は追って実装される。そのため「今回のバージョンは開発中の抽象化、特にプラットフォームのiomemコードを検証するためのもの」と説明されている。
「Tyr」という名前は北欧神話にインスパイアされたもので、北欧神話の人物や地名にちなんでGPUの名前をつけるARMの伝統を反映している。
詳細はLinuxカーネルのメーリングリストのアーカイブLKMLを参照。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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岡田 果子(オカダ カコ)
IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。
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