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Developers Summit 2025 KANSAI セッションレポート(AD)

誰もが開発者となる時代へ! Postman Flowsが実現する、AI時代のビジュアルプログラミング

【A-2】The New Developer:AIはアプリケーションの作り方をどう変える?

 バイブコーディングに象徴されるように、近年のAIはアプリケーション開発のハードルを低くし、非エンジニアにもアプリケーションを作る機会を与えている。いまAIでどこまでできるのか。現状のAIによるコード開発支援の先に、これから開発者の体験はどう進化していくのか。Postman テクノロジーエバンジェリスト 草薙昭彦氏が同社のアプローチを解説する。

AIで全ての人が開発者になる時代、開発のボトルネックはどこに?

 コンピュータ技術は抽象化のレベルを高めながら進化してきたと言える。難解なパンチカードやアセンブリ言語は、FORTRANの時代に進むと人間にもプログラムが「読める」ようになった。今ではJava、Node.js、Python、Go、Swift、HTML、JavaScriptなど、より抽象度が高いプログラミング言語で、実行したいロジックを表現できるようになっている。

 抽象化のレベルを高めるとは、難しい概念を包み込み、より高度なことを簡潔に表現できるようにしていくことだ。草薙氏は「時間の経過とともに、プログラミング技術も言語も進化し、より多くの開発者が関われるようになりました。今ではモバイルアプリやWebの領域にも多くの開発者がいます。AIの進化でソフトウェア開発のハードルが低くなり、全ての人がソフトウェア開発者になる時代が来るかもしれない。そのような予測も出てきています」と話す。

Postman株式会社 テクノロジーエバンジェリスト 草薙 昭彦氏
Postman株式会社 テクノロジーエバンジェリスト 草薙 昭彦氏

 従来の開発では、コマンドラインを理解し、IDEを使い、インフラの知識を持ち、クラウドへのデプロイをしていた。今後はAIの恩恵で、従来の手法だけではなく新しい手法が使われるようになるだろう。

 エンジニアではないどのような職種の人が、どのようなシーンで、開発者に依頼することなく自ら開発するようになるだろうか。例えばマーケティング担当者ならパーソナライズのためのソリューションを組むだろうし、スタートアップ創業者ならビジネスアイデアのプロトタイプを作成する。非開発者であるビジネスユーザーやナレッジワーカーが、自らのアイデアを次々と形にできるようになるだろう。既存の開発者は、仕事を奪われるのではなく、AIを活用してよりパワフルなアプリケーションを開発したり、アイデアをより高速に実現できたりするようになる。

 AIはただ参入障壁を下げるだけではなく、アプリケーション構築の新しい手法も生み出している。これまではアプリケーションロジックを、ステップごとに手作業でコードとして記述していた。今ではAIに「こういうことをしたい」と抽象的な表現を伝えるだけで、ロジックや手順を作ってもらったり、そうしたタスク全体を任せたりすることも可能になってきた。

 ここで重要になるのがAPIだ。AIは、リアルタイムの状況に応じてデータを発見・取得するためにAPIを活用し、さらには外部機能を呼び出すためのAPIを検索することすら、APIを経由して行う。あらゆる機能がAPIを介して提供されているため「質の高いAPIなくしてAIの力をフルに引き出すことはできません」と草薙氏は指摘する。

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AI時代に課題となる、開発プロセス全体の複雑さ

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

フリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Onlineの取材・記事や、EnterpriseZine/Security Onlineキュレーターも担当しています。Webサイト:http://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

タナカタイゾー(タナカ タイゾー)

 フリーカメラマン。日本写真映像専門学校卒業後、写真スタジオを経て独立。関西を拠点に広告、カタログ、雑誌の分野で活動。最近は子どもも成長し、休日は愛犬と一緒に1人と一匹でキャンプを楽しむ。

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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