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VB.NET版O/Rマッピングツール「ObjectService」の使い方(継承設定)

ObjectServiceの使い方

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2008/03/03 14:00

「ObjectService」とはVisualStudio(VB.NET/C#)とSQLServer 2005を接続する場合に使用可能なO/Rマッピングツールです。デザイナ画面やファイル一括管理機能などがあり、「習得の難しさ」や「ファイル管理の煩雑さ」を解消することができます。

はじめに

 「ObjectService」とはVisualStudio(VB.NET/C#)とSQL Server 2005を接続する場合に使用可能なO/Rマッピングツールです。前回は、ObjectServiceの特徴、インストール手順、基本的なDBアクセス方法を紹介しました。今回はObjectServiceを利用してクラスの継承を設定する方法について紹介します。

これまでの記事

対象読者

  • VB.NETを使用する方
  • SQL Server 2005を使用する方
  • O/Rマッピングに興味がある方

必要な環境

システム要件
項目環境
OSWindows XP/Windows Vista
DataBaseSQL Server 2005
.Net Framework.Net Framework 2.0/.Net Framework 3.0
Visual StudioVisual Studio 2005

事前準備

 試用版のObjectServiceは下記のページから入手可能です。

 有償のコンポーネントですが、ダウンロードファイルに含まれている「setup.exe」を実行し、[ライセンス版をインストールする]のチェックを外すことで、試用版をインストールできます。制限事項などの詳細については、ダウンロードファイルに同梱されているマニュアルを参照ください。

 環境設定等は前回の記事を参照してください。

クラスの継承

 ObjectServiceでは、継承先クラスのプロパティに、継承元クラス名を設定することで、クラスの継承を設定することが可能です。例えば「SubClass」クラスに「BaseClass」クラスを継承したい場合、「SubClass」の[ベースクラス]プロパティに「BaseClass」と設定します。

Classのプロパティ
Classのプロパティ

 ダイヤグラム領域を更新することで、継承元のプロパティが、継承先にも表示されます。なお、ダイヤグラム領域はリアルタイムに更新されません。画面をリフレッシュすることで表示が更新されます。

継承設定前
継承設定前
継承設定後
継承設定後

 以上で継承の設定は完了しました。ObjectServiceを使用した場合、ソースコードを意識せずに継承を設定することが可能となります。それでは次に、「SubClass」クラスのソースコードを確認してみましょう。ソースコード内にInheritsステートメントが追加されていることを確認できます。

SubClass.vbのソースコード
Imports Agileworks.BusinessObjects.Interfaces
Imports Agileworks.BusinessObjects.Attributes
Imports System.Collections.Generic
Imports System.Collections
Imports System.Data
Imports System

Public Class SubClass
    Inherits Project01.BaseClass    '自動生成された行

    Private _Code As String = String.Empty
    <DBField(SqlDbType.NVarChar, 50)> Public Property Code() As String
        Get
            Return _Code
        End Get
        Set(ByVal value As String)
            _Code = value
        End Set
    End Property

    Private _Count As String = String.Empty

    <DBField(SqlDbType.NVarChar, 50)> Public Property Count() As String
        Get
            Return _Count
        End Get
        Set(ByVal value As String)
            _Count = value
        End Set
    End Property
End Class

 ObjectServiceを利用して継承設定したことで、継承に関するソースコードを自動生成することができました。

 次に、「SubClass」クラスのソースコードからInheritsステートメント部分を手動で削除した場合に、ダイヤグラム領域の表示がどのように変化するのかを、確認してみましょう。「SampleClass2」クラスのソースコードから、Inheritsステートメント部分を手動で削除した後に、ダイヤグラム領域を表示してください。

SubClass.vbのソースコード(抜粋)
    Inherits Project01.BaseClass    'この行を削除します。
Inheritsステートメント削除後
Inheritsステートメント削除後

 継承設定時に「SubClass」に表示されていた「BaseClass」のプロパティがなくなりました。つまり、ソースコードに手動で施した変更が、自動的にダイヤグラム画面にも反映されたことを確認できました。このようにObjectServiceは、ダイヤグラム領域に設定した情報を基に自動的にソースコードを生成したり、逆にソースコードへの変更を、自動的にダイヤグラム領域に反映します。

まとめ

 今回はVB.NETの基本的な機能である「継承」を中心に、ObjectServiceの使用方法を紹介しました。VB.NET版O/Rマッピングツールは認知度がまだまだ低いですが、ObjectServiceを通じて、O/Rマッピングツールの利便性や生産性の高さを実感していただけたらと思います。今回紹介できなかった機能についても、今後紹介していきたいと思います。



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修正履歴

  • 2008/04/09 16:25 「VB.NETとSQL Server 2005の接続に」を「VisualStudio(VB.NET/C#)とSQL Server 2005の接続に」に変更

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