はじめに
前回の記事ではSilverlightの一般的な概要について説明し、さらに、Silverlight 1.1アプリケーションでマネージコードを実行する方法について説明しました。本稿では、Silverlightの主要な機能の1つである、リッチメディアエクスペリエンスについて考察します。それにあたり、WindowsメディアファイルをSilverlightアプリケーションに埋め込む方法、Windowsメディアファイルの再生を制御する方法について学習します。また、ビデオに単純な効果を作成する方法についても学習します。
Silverlightプロジェクトの作成
まず、Silverlightプロジェクトを作成します。Microsoft Expression Blend 2 September Previewを使用して、プロジェクトにMediaという名前を付けます(図1を参照)。ページのXAMLビューに切り替えて、ページに次のようなCanvasオブジェクトを追加します。
<Canvas xmlns="http://schemas.microsoft.com/client/2007" xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml" Width="664" Height="611" Background="White" x:Name="Page" > <Canvas Width="544" Height="595" Canvas.Left="8" Canvas.Top="8"/> </Canvas>
後でこのCanvasオブジェクトにWindowsメディアファイルを関連付けます。
[Project]ウィンドウでプロジェクト名(Media)を右クリックし、[Add Existing Item]を選択します。Windowsメディアファイルを選択します。この例では、「WindowsMedia.wmv」という名前の.wmvファイルを選択します。これでプロジェクトに「WindowsMedia.wmv」ファイルが追加されます。
[Project]ウィンドウで「WindowsMedia.wmv」ファイルをダブルクリックして、ページに追加します。
「WindowsMedia.wmv」ファイルがCanvasオブジェクト内に取り込まれていることを確認します(図2を参照)。<MediaElement>
要素を<Canvas>
要素内に手動で移動することが必要な場合もあります。
F5キーを押して、ページをテストします。ページの読み込みが終了すると、ビデオが自動的に再生されます(図3を参照)。