スケーラビリティテストおよびゴールテストの自動化
自動テストの機能を持つユーティリティを提供している企業もあります。たとえばHP(正式にはMercury)の「LoadRunner」は高機能のテスト環境です。しかし、1人の開発者が、1つのステートメント、プロシージャ、あるいは機能コンポーネントに対してスケーラビリティテストやゴールテストを行いたい場合には、少々大げさかもしれません。個人で使うテスト環境という意味では、Quest Softwareの「Toad」の方が使いやすいでしょう。
自動で行うスケーラビリティテストの例
以降では、Toad for Oracleを使用した実際のスケーラビリティテストの例を紹介します。最初のステップは、必要なコードの開発です。今回は、従業員テーブルにレコードを挿入するプロシージャを開発します。図1は、このプロシージャをToadエディタで表示した様子です。
このプロシージャを作成する前に、Toad Code Testerで一連のテストを定義し、機能テストを自動化するためのテストハーネスを生成できるようにしておきました。図2は、図1のプロシージャをコンパイルしたものに対してCode Testerを実行した結果を示しています。
機能テストが完了したら、次のステップでスケーラビリティテストやゴールテストを行います。自動化したテストを実行するために、Benchmark Factoryインターフェイスでは自動化リンクが使われています。次のステップはPL/SQLプロシージャの選択です。図3は、Benchmark Factory(BMF)からプロシージャをテストするためのシナリオウィザードの画面で、テスト対象のプロシージャが選択されています。プロシージャのテストにランダムな変数を使用したい場合は、テスト対象のプロシージャを選択した後、図4の画面でランダム化スクリプトの呼び出しを挿入できます。
次のステップでは、コードの同時実行に使用するユーザー数の範囲を選択します。BMFでは、単に、下限、上限、および増分を指定します。図5では、テスト範囲を1~50、増分を10としています。
実際のテストは、ユーザー負荷プロファイルが設定された後で実行されます。結果は表とグラフの両方の形式で提供され、Excelのスプレッドシートにダンプできます。図6に、プロシージャテストの結果を表形式で出力した最初のページを示します。
経営陣はグラフが大好きなものですが、その点に関してもぬかりはありません。図7に、このツールから出力できるさまざまなグラフの一例を示します。スプレッドシート形式の出力にも、手作業で作成したレポートに必要に応じてそのままカットアンドペーストできるグラフが含まれています。
開発、機能テスト、およびスケーラビリティテストやゴールテストを個人ユーザーレベルで統合して行うことのできる環境には、明らかなメリットがあります。標準ツールを使うことで、個々の開発者がコードの開発と共にテストの全フェーズにおけるテストレポートを作成でき、それを統合テストの実施時にQA/QCグループに引き渡すことができます。
開発者のためのコードテストの自動化
本稿では、スケーラビリティテストとゴールテストの違いを取り上げ、手動テスト向けの擬似コードテストハーネスと、自動化テストインターフェイスを使用したOracleプロシージャのテストの例を紹介しました。適切なコードテストの方法と、開発者によるテストを簡便化するツールについて知りたいと考えている開発者にとって、少しでも参考になれば幸いです。

