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Windows PowerShell 活用編

Windows PowerShell 活用編(3)
ファイル操作 3

ロケーション操作、移動・削除・コピー・リネーム

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 Windows PowerShellは.NET Frameworkをベースとした非常に強力なシェルです。この連載では、PowerShellのコマンドレット使用例にとどまらず、.NET Frameworkを活用した実例やスクリプトの開発など、実践で役立つ使用方法を紹介していきます。今回は、PowerShelにおけるロケーション操作、移動・削除・コピー・リネームについて説明します。

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はじめに

 今回はPowerShellにおけるロケーション操作、移動・削除・コピー・リネームについて説明します。

 これまでの記事は下記の通りです。

ロケーションの操作

 ロケーション(カレントディレクトリ)の操作を行うコマンドレットには下記のものがあります。

ロケーション操作用コマンドレット
コマンドレット エイリアス 説明
Get-Location gl, pwd 現在のロケーションを取得します。
Set-Location sl, cd, chdir 現在のロケーションを変更します。
Push-Location pushd 現在のロケーションをスタックに格納し、指定したディレクトリへ移動します。
Set-Location popd スタックからロケーションを取得し、カレントディレクトリにします。

現在のロケーションを取得する

 現在のロケーションを取得するには、Get-Locationコマンドレットを使用します。エイリアスはgl, pwdです。

 Get-Locationコマンドレットの基本構文は下記の通りです。

Get-Location

 上記のようにパラメータを指定しない簡単なコマンドです。

 下記は、現在のロケーションが「C:\Work」で Get-Location コマンドを使用した例です。

PS C:\Work> Get-Location

現在のロケーションを変更する

 現在のロケーションを変更するには、Set-Locationコマンドレットを使用します。エイリアスはsl, cd, chdirです。

 Set-Locationコマンドレットの基本構文は下記の通りです。

Set-Location 変更先のロケーション

 下記は現在のロケーションを「C:\Work2」へ変更します

PS> Set-Location C:\Work2

現在のロケーションを変更する(2)

 Push-Locationコマンドレットを使用しても、現在のロケーションを変更することが可能です。 エイリアスはpushdです。

 基本構文は下記の通りです。

Push-Location 変更先のロケーション

 Set-Locationコマンドレットとの違いは、移動元のロケーションがスタックに格納されると言うことです。

 たとえば、現在のロケーションが「C:\Work」のとき、Push-Location コマンドレットで「C:\Work2」「C:\Work3」と順に移動するとスタックは下図のようなイメージになります。コマンドを入れるときは新しいコマンドが常に上に積まれ、取り出すときは上から順に行われます。

PS C:\Work> Push-Location C:\Work2
PS C:\Work2> Push-Location C:\Work3
PS C:\Work3>

元のロケーションに戻す

 Push-Locationでスタックに積み重なったロケーションは、Pop-Locationコマンドレットで取り出して移動することが可能です。エイリアスはpopdです。

 基本構文は下記の通りです。

Pop-Location

 先ほどのPush-Locationを実行した後にPop-Locationコマンドレットを実行すると、最初に「C:\Work2」へ、次にPop-Locationコマンドレット実行すると「C:\Work」へと移動します。先ほど説明したようにコマンドの取り出しはスタックの上から順に行われます。

PS C:\Work3> Pop-Location
PS C:\Work2> Pop-Location
PS C:\Work>

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この記事の著者

HIRO(ヒロ)

HIRO's.NETのHIROです。とある半導体工場のSEです。VB.NET, C#, PowerShellによるプログラミングを楽しんでいます。最近はBlog でPowerShellについて書いています。2008/07/07にPowerShell from Japan!!というサイトを立ち上げまし...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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