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Windows Azureで作成するアプリケーションの基礎

Windows Azure Storageを利用したアプリケーションの作成(準備編)

Windows Azureで作成するアプリケーションの基礎(3)

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Windows Azure Storageがサポートするストレージ

 Windows Azure Storageは、次の3つのストレージをサポートしています。

Windows Azure Storageがサポートするストレージ
ストレージ 用途 構造
ブロブ データ保存 バイナリデータを保存。ファイルシステムのようなシンプルな構造。
テーブル データ保存 非リレーショナルの表形式でデータを保存。エンティティとプロパティで構成。
キュー メッセージ交換 非同期のメッセージ交換のために使用。

 表から分かるように、各ストレージは用途やデータ構造に違いがあります。ブロブとテーブルはデータ保存のために使用し、キューはメッセージ交換のために使用します。

 それぞれのストレージの詳細について説明する前に、まず、どのストレージにアクセスする場合にも関係する共通の概念である、アカウントについて説明しておきましょう。

 このアカウントとは、第2回でも紹介したAzure Services Developer Portalにサインインするためのユーザーアカウントとは異なるもので、ストレージアカウントとも呼ばれます(以降、ストレージアカウントと呼びます)。現在のCTP版では、1ユーザーアカウントに対して2つまでストレージアカウントを作成することができます。ストレージアカウントの実際の取得方法については、後ほど解説します。

 ストレージアカウントには、Windows Azureクラウド上で一意となる名前を付けます。この一意となるストレージアカウントをURIパスの一部に含めることにより、各ストレージの固有のURIが定まります。このURIのことをエンドポイントと呼びます。

ストレージアカウントの概念図
ストレージアカウントの概念図

 それでは、各ストレージの特徴や構造について、もう少し詳しく見てみましょう。

次のページ
Windows Azure Storageへのアクセス方法

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 土井 毅(ドイ ツヨシ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

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