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「Rational Software Conference 2009」アップデート
10月には日本でもRSCを開催

Rational最新動向インタビュー

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2009/09/01 13:00

 「Rational Software Conference 2009(RSC 2009)」が5月31日から6月4日(現地時間)、米フロリダのオーランドにおいて開催されました。ここではRSC 2009で発表されたメッセージをはじめ、新たな枠組みである「MCIF」や新製品「Rational Team Concert 2.0(RTC 2.0)」、また今後のことについて、ソフトウェア事業 Rational第二テクニカル・セールス部長、IBMソフトウェア・エバンジェリストである玉川憲氏、およびソフトウェア事業 Rationalテクニカルセールス&サービスの藤井智弘氏にお話をうかがいました。

目次

 「Rational Software Conference 2009(RSC 2009)」が、2009年5月31日から6月4日(現地時間)、米フロリダのオーランドにおいて開催されました。ここではRSC 2009で発表されたメッセージをはじめ、新たな枠組みである「MCIF」や新製品「Rational Team Concert 2.0(RTC 2.0)」、また今後のことについて、ソフトウェア事業 Rational第二テクニカル・セールス部長、IBMソフトウェア・エバンジェリストである玉川憲氏、およびソフトウェア事業 Rationalテクニカルセールス&サービスの藤井智弘氏、ラショナル・マーケティング・マネージャーの服部京子氏にお話をうかがいました。

Rationalの戦略はVisionを実践するフェーズに突入

――1998年から開催されているRSC 2009は、今回で12回目となります。残念ながら日本と韓国は豚インフルエンザの影響で参加人数が昨年と比べて減少してしまいました。しかし、そのような状況下でもグローバルでは40か国以上から3,200名以上の参加者が集まり、非常に盛況なカンファレンスとなりました。会期中には300以上のセッションが行われ、また初めての試みとして会場以外の米国内5箇所でも同時にカンファレンスが行われました。そこで、まず玉川氏にRSC 2009で発表されたメッセージや新製品などについてうかがいました。

日本アイ・ビー・エム株式会社 ソフトウェア事業 Rational第二テクニカル・セールス部長、IBMソフトウェア・エバンジェリスト 玉川憲氏
日本アイ・ビー・エム株式会社 ソフトウェア事業 Rational第二テクニカル・セールス部長、IBMソフトウェア・エバンジェリスト 玉川憲氏

 RSC 2009のテーマは「As REAL as It Gets!」。このテーマには、ただ単にソフトウェア開発ツールを提供するのではなく、開発ツールに対する投資から、いかにしてリアルな結果を達成するか、目に見える成果を出していくか、という意味が込められているといいます。セッションの間にも、海外で人気の「リアリティショー」をパロディ化して、ランダムに選ばれた参加者チームにソフトウェア開発における課題を出して、そのチームがRationalソリューションを用いてリアルタイムで課題を解く、そして、その様子をカンファレンス参加者にリアルタイムに公開していくという工夫がなされていたそうです。

 基調講演では、いくつかの新製品や新サービスなどがアナウンスされました。まずは「MCIF」です。MCIFは、Measured Capability Improvement Frameworkの略で、ソフトウェアの投資に対するビジネスの結果を重視し、ソフトウェア開発をビジネス・プロセスとして捉え、それを継続的に改善していく枠組みのことです。具体的には、組織におけるソフトウェアおよびシステム・デリバリーのプロセスの改善をサポートする製品、サービス、メソドロジーの組み合わせということができます。

Measured Capability Improvement Framework(MCIF):IBM資料より抜粋
Measured Capability Improvement Framework(MCIF):IBM資料より抜粋

 また、このMCIFの実現を支え、オープン・コミュニティーで進化し続けるJazzプラットフォームと、Jazz上の新製品も紹介されました。さらに、IBMが提唱する、地球がより賢く進化していくことを示す「Smarter Planet」というビジョンの下、特に組み込みシステム開発を支える開発プラットフォームである「Rational Software Platform for Systems」が紹介され、最後には次世代のクラウド型開発環境であるディベロッパー・クラウドのテクニカルプレビューも紹介されました。

 Rationalの2009年の戦略は、Visionを実践するフェーズに突入したとして4つのポイントが挙げられました。それは、「JazzアーキテクチャーというVisionのさらなる実現」「お客様とパートナーの声を傾聴するためにRationalコミュニティーをさらに拡大」「既存製品に対する継続的な投資」「Telelogic社統合によるシステム・エンジニアリング分野でのビジネス拡大」で、すでにさまざまな取り組みが始まっています。たとえば3点目については、標準化コミュニティである「Open Services for Lifecycle Collaboration(OSLC)」を設立しています。OSLCは、IBM製品、他のベンダー製品に関わらず、開発サーバー間でお互いに情報をリンクすることを可能とするための標準仕様の策定を行っています。

jazz.netの「Open Services for Lifecycle Collaboration」のページ
jazz.netの「Open Services for Lifecycle Collaboration」のページ

 これらの戦略は、「Smarter Planet」にも則っています。スマートな地球を実現するには、ソフトウェア&システムに多大な投資が必要です。このため、ソフトウェア&システム・デリバリーを効率的に管理する能力こそが、スマートな地球で成功できる企業であるか否かを左右するとIBMでは考えています。そして、その能力をサポートするのがIBM Rationalなのです。なお、以前はデリバリーではなくデベロップでした。この変化は、ソフトウェア開発だけでなくデリバリー(価値をお届けすること)も重要だとするIBMの姿勢の変化を表しています。そのアプローチがMCIFです(MCIFについては後ほど詳しく説明)。


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著者プロフィール

  • 吉澤 亨史(ヨシザワ コウジ)

    元自動車整備士。整備工場やガソリンスタンド所長などを経て、1996年にフリーランスライターとして独立。以後、雑誌やWebを中心に執筆活動を行う。パソコン、周辺機器、ソフトウェア、携帯電話、セキュリティ、エンタープライズ系など幅広い分野に対応。

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