あいまい検索機能(フィルタリング)
図15の移動ダイアログの検索用語欄に文字を入力すると、結果欄にはその文字を含むソリューション内の型、ファイル、変数、メンバが表示されます。入力文字ごとにフィルタリングされます(図16)。
また、名前の途中の文字列に対する検索も可能です(ここではmbが「Assembly」にマッチ:図17)。
呼び出し階層の表示
呼び出し階層とは、ソリューションの実行やデバックをしない状態でもコード中の特定のメソッドやプロパティの呼び出し元を確認することができる機能です。
それではリスト2のChangeTextの前にカーソルをもっていき、ハイライト表示させた状態で右クリックをし、[呼び出し階層の表示]を選択(もしくは[Ctrl]+[K]、[Ctrl]+[T])してみましょう(図18)。
すると、別ウィンドウに呼び出し階層が表示されます(図19)。
例えば図19からはChangeTextメソッドを呼び出すのがButton1_Clickイベントだということが読み取れます。
最後にこれまで紹介してきた機能のショートカット一覧を表2に示します。
VS2010Beta2の新機能 | ショートカット |
ハイライト表示 | [Ctrl]+[Shift]+[↑] |
[Ctrl]+[Shift]+[↓] | |
移動のサポート | [Ctrl]+[,] |
呼び出し階層の表示 | [Ctrl]+[K] |
[Ctrl]+[T] |
まとめ
本稿では「Visual Studio 2010」ベータ2版(日本語)の新機能について前編として、インストールからマルチターゲットのサポートをはじめとする、主にIDEでの強化点について説明しました。後編では、SilverlightツールのVisual Studioでの使用方法やWindows 7での開発、ADO.NET Entity Frameworkについて取り上げる予定です。