ニフティクラウドの先行事例
サービス開始から約4か月が過ぎた2010年5月末の時点で200社以上が採用したニフティクラウド。携帯キャリア公式モバイルサイト、ソーシャルアプリ、iPhoneアプリ、ECなどさまざまなウェブサービスの基盤として導入が進んでいる。
キャンペーンサイトで短納期・1/6のコスト削減を実現
短期間で急激なトラフィック増が予想されるキャンペーンサイト。株式会社ポッケは、同社が提供するiモード公式コンテンツのキャンペーンサイトのインフラとして採用。1日だけのキャンペーンだが、docomoが提供するキャンペーンであったため非常に高い負荷が予想され、ホスティングではコストがかさむ。なおかつ掲載3週間前に実施が決まったため、納期も非常に短かった。海外のクラウドサービスとも比較し、コストや納期などを考慮の上ニフティクラウドを選択。結果、従来と比較してコストを1/6程度に抑えることができたという(詳細な資料を入手する)。
ソーシャルゲームアプリでのコスト最適化
スケールアップ・スケールアウトの柔軟性が求められるソーシャルアプリは、クラウド利用が進む分野の一つだ。mixiアプリの基盤として導入したファンタムスティック株式会社では、海外のクラウドも含めて5社のサービスを比較検討した結果、スケーリング、レイテンシー、そして料金体系といった点が決め手となり、ニフティクラウドを採用。約2か月という短期間でソーシャルゲームアプリをリリースし、アクセスの増減に応じたスケーリングによりコストを最適化している(詳細な資料を入手する)。
iPhoneアプリをスモールスタートで提供
スモールスタートが可能なインフラは、市場が拡大しつつあるiPhoneアプリの分野でも求められている。インターネットラジオのiPhoneアプリを提供する株式会社ニッポン放送では、コストを極力抑えてスタートできる点と、いつでも自由にスケールできる点に加え、著作権に配慮できる国内サービスという安心感もあってニフティクラウドを採用。配布開始からわずか3日でAppStoreランキング1位となり、3週間後には20万ダウンロードを達成した。Twitterなどで急激に利用者が増えていく過程で当初のスペックではさばけなくなり、開始から2週間後に即スケールアップした(詳細な資料を入手する)。
安定稼動が求められるECサイトでの導入も進む
スモールスタートに加え、安定稼動が求められるECサイト。ベンチャーキャピタルであるグローバル・ブレイン株式会社が支援する企業が展開するECサイトでも、柔軟な料金とスケーリングを理由に採用している(詳細な資料を入手する)。
このほか、導入企業について池川氏に聞くと「現在のところ、新サービスのスモールスタートのニーズが最も多く、他社のクラウドからの乗り換えも徐々に増えています」と説明した。
ソーシャルアプリ開発も積極的に支援
また、ニフティクラウドは、株式会社オプト主催のソーシャルアプリコンテスト(mixiアプリ、モバゲーオープンゲーム、モバイル版GREE向けソーシャルアプリ)の開発環境として協賛している。優秀アプリ賞の賞金は100万円。国内向けのソーシャルアプリを小さく始めて大きく育てるなら、ニフティクラウドがおすすめだ。
ニフティクラウドの今後
導入のしやすさや柔軟性に富んだニフティクラウドは、更なるサービスの向上を目指す。今後はAPIの公開や、ファイアウォール管理、SSL証明書発行代行など、サービスを追加していく予定とのこと。最新のサービス内容や導入事例は、ニフティが公開している資料に詳しい説明が掲載されているのでぜひご覧いただきたい。