ソーシャルネットワーキングサービス「mixi」を運営する株式会社ミクシィは10日、2年前から進めるオープンプラットフォーム化の一環として、新たに「mixi Plugin」と「mixi Graph API」を公開した。
mixi Pluginとmixi Graph APIは、これまで限定的にパートナー提供されてきた「mixi Connect」をバージョンアップして、広く公開するもの。mixi Graph APIは、サービス・アプリケーション開発者が利用できるAPIで、mixiと協調するサービスや、mixiクライアントアプリケーションなどを開発できる。また、mixi Pluginでは、簡単なHTMLコード追加するだけで、ウェブページにmixi連携の機能を追加できる。
今回公開されたAPIは、mixiユーザー間のソーシャルグラフを利用できるPeople API、Groups API、People lookup APIと、コンテンツを利用できるVoice APIとUpdates APIの計5つ。このうちPeople lookup APIは、メールアドレスから自分のマイミクの情報を取得できる。また、Voice APIでは、mixiボイスの全機能が利用でき、mixiボイスクライアントなどを作成できるようになる。
API を利用するには、現時点ではパートナー登録が必要だが、第三四半期中は個人の開発者にも提供していきたいとしている。また、公開するAPIも、今後は PhotoやMessageなどmixi内のさまざまなコンテンツに拡大していく予定で、6日に発表された「mixiチェック」と連携できるmixi Check APIも現時点では限られたパートナーにのみ提供されているが、広く利用できるようになる。
また、mixi Pluginでは、「mixiチェック」ボタンと「Simple Post」の2種類が公開されている。「mixiチェック」ボタンはFacebookの「Share」ボタンに相当するもので、自分のウェブページやサービスにHTMLコードを貼り付けるだけで、mixiチェックにそのコンテンツについて簡単に投稿できるようになる。
mixi Pluginは開発者登録だけでチェックキーを取得できるため、個人でも自分のブログに「mixiチェック」ボタンを設置できる。また、Simple Postは、同様にmixiの日記やカレンダーに簡単に投稿する機能。今後は、Facebookの「Like!」ボタンに相当する「イイネ!」ボタンの公開も予定されている。
公開されているAPIの詳細や、開発者登録・パートナー登録の手順については、リニューアルされた「ミクシィ デベロッパーセンター」で情報が公開されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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