はじめに
2011年1月、Curlアプリケーション統合開発環境「Curl Development tools of Eclipse Ver.7.0.1005」(以下、CDE)がリリースされました。CDEとは、Curl言語に対応したプロジェクト、エディタ、ウィザード、デバッグサポートなど多数の機能を提供するツールプラグインで、Eclipseベースで開発されているため、JavaやPHP開発者にも親しみやすいものとなっています。
これまでCDEは、開発スピードや生産性の向上を図ることを目的として、バージョンアップごとにニーズに合った機能強化を行ってきました。
もちろん、CDEリリース以前よりCurlの統合開発環境として提供されてきたCurl IDE(クラシックIDE)を使用している開発者にとっても、便利で新しい機能が盛り込まれています。
最新版では、設計書との連動機能が強化され、UMLツールを用いたエクスポート・インポートが可能になるほか、Curlを使ったWebアプリ開発をサポートするさまざまな新機能が追加されています。本稿ではこれらの新機能を、インストール方法と共に紹介していきます。なお、CDE7.0.1003のインストールおよび主な機能は、以前の記事『Curl統合開発環境「CDE」 ~開発入門編~ インストール方法と最新バージョンの機能を紹介 』(CodeZine)を参照してください。
このほか、既存のWebアプリケーションと比べてCurlが優れている点を住商情報システムのWebサイトで紹介しています。Curlの使いやすさ、パフォーマンス、保守性の高さなどを感じとっていただけたらと思います。
Curl開発者のための技術情報サイト「Curlデベロッパーセンター」では、チュートリアル、サンプルなどCurlに関するさまざまな情報を収集できます。ヘルプも充実しており、掲載されている豊富なサンプルソースコードをドキュメント内で編集、実行、アプレットとして保存ができるため、トライ&エラーでAPIの使い方を試すことも可能です。
またCurlハンズオンセミナーを定期的に開催しています。インタラクティブな環境で学習されたい方は、お気軽にお申込みください。場所を選ばす学習ができるオンライントレーニングや、インストラクターによるオンサイトトレーニングも用意しています。
対象読者
- クラシックIDEから乗り換える方
- 前バージョンのCDEを利用している方
- 単純にCDEに興味がある方
必要環境
CDEのインストールを行う前に、CDEに必要なEclipseをインストールしてください。
- Curl RTE
- Java 1.6以上
- Eclipse3.5.1以上(※注1)
UMLインポート/エクスポート機能、メモリ分析ツールを使用する場合は、Eclipse3.6以上が必要となります。