チーム4 画像合成アプリ
次のチームも写真を使ったアプリ。こちらはPhoto APIを利用している。当初はmixiから取得したプロフィール画像をクロマキー合成をして書き戻す計画だったが、mixiに写真をアップした時点で透過情報が消えてしまうという仕様が、残り3時間となったころに発覚して、路線変更を余儀なくされた。制限時間の厳しいハッカソンならではのトラブルといえるだろうか。
完成したサンプルサイトでは、mixiからプロフィール画像を取得し、さまざまなフレームや、画像、広告などと合成出力が楽しめる。百貨店の壁面いっぱいの看板広告に自分のプロフィール写真がデカデカと合成されるなど、フレームの選択に妙があった。
mixiでAPI開発を取り仕切る田中洋一郎氏も「mixi自身が画像合成のアプリを作ることはあまりないので面白いアプリ」だとコメントしていた。
チーム5 Devツール
事前のアイデアソンでは、参加者が作りたいアプリの傾向ごとにチームに分かれたのだが、その際に開発者向けのアイディアを持った参加者が集まったのがこのチームで、2つのアウトプットが発表された。
ひとつは、music videoをマイミクと共有していくという外部サイト。マイミクの情報を外部に持ってきて表示し、アーティスト名を入力すると関連ビデオがYouTubeで検索される。ビデオを共有すると、Voice APIでmixiに投稿されるという仕組み。はじまりと出口の両サイドできっちりAPIを利用しているのが好印象だった。
もうひとつは、高機能な「すごいチェックボタン」を作るという野望の過程として、FacebookのURL Linter相当のOGP URL Linterが作成された。これは、mixiチェックでも採用されているOGP(Open Graph protocol)にそのページが対応しているかどうか、対応しているならどういうタグが入っているのかをチェックするページ。
「OGPタグをちゃんと入れるといいよ!」という啓蒙のためにも作りたかったとのことで、mixiの田中氏も「個人的にすごくドキッとした。本来ならmixiがやるべきこと」と語り、最後の表彰で田中洋一郎賞に挙げられた。