はじめに
この連載ではSilverlightとWPFで使える、逆引きTipsを紹介していきます。今回と次回は、WPFで使えるRibbon機能(Ribbonインターフェース)について取り上げます。
対象読者
Visual BasicまたはVisual C#、および、Silverlight/WPFのプロジェクト作成方法、XAMLについて基礎的な知識がある方を対象としています。
必要な環境
下記を使ってプログラミングできる環境(筆者はこの環境で検証し執筆しています)。
- Visual Studio 2010
- Microsoft Silverlight 4 Tools for Visual Studio 2010
Microsoft Silverlight 4 Tools for Visual Studio 2010は、Microsoftダウンロードセンターより入手できます。Visual Studio 2010が準備できない方は、Visual Studio 2008およびVisual Studio 2008 Silverlight Tools 3.0の組み合わせでも構いません。ただし、この場合は本連載で取り上げるTipsが動作しない可能性もあります。あらかじめご了承ください。
今回紹介するTips
- 開発環境を構築する
- リボンアプリケーションを作成する
- プロジェクトにリボンウィンドウを追加する
- タブを追加する
- タブが選択されたことを知る
- コンテキストタブを表示する
- グループを作成する
- グループにコントロールを追加する
01.開発環境を構築する
RibbonインターフェースはMicrosoft Office 2007/Office 2010、Windows 7のペイントなどで採用されています。
Visual Studioを使用すれば、このRibbonインターフェースを持つデスクトップアプリケーションの開発をすることができます。
ただし、Ribbonインターフェースで使用されるコントロール群は標準では搭載されておらず、Microsoftダウンロードセンターから入手する必要があります。
インストーラーは、画面中程にあるファイルの一覧の「Microsoft Ribbon for WPF.msi」の右側にある[Download] をクリックしてダウンロードします。
リンク先から入手できる「Microsoft Ribbon for WPF」は無償で提供されており、Visual BasicおよびVisual C#のExpress Editionでも使用可能です。ダウンロードしてきた「Microsoft Ribbon for WPF.msi」を実行し、インストールを行います。
「Microsoft Ribbon for WPF」をインストールする。
02.リボンアプリケーションを作成する
[ファイル] -[新規作成] -[プロジェクト] で「WPF Ribbon Application」を選択してプロジェクトを作成します。
作成されたプロジェクトは、ツールボックスに「Microsoft Ribbon for WPF」のタブがありリボン専用コントロールが配置されます。また、MainWindowはRibonWindowクラスを使用したウィンドウとなりRibbonコントロールが配置されます。
Ribbonnアプリケーションの作成は新規プロジェクトの作成で「WPF Ribbon Application」を選択する(通常のWPFアプリケーションを選択した場合はプロジェクトにリボンウィンドウを追加しても良い)。