はじめに
Silverlight Webパーツを使用することで、簡単にSilverlightアプリケーションをSharePointサイト上で動作させることができます。フロントエンドにSilverlightを使用すると、SharePointサイト上でリッチなUIを実現できます。
SilverlightアプリケーションをSilverlight Webパーツとして動作させる方法は、Silverlightアプリケーションの実体である.XAPファイルをSharePointサイトのライブラリに登録し、Silverlight Webパーツの作成時にそのURLを指定するだけです。
Silverlightアプリケーションからサーバー上のSharePointデータにアクセスするために、SharePointクライアントオブジェクトモデルが用意されています。これはSharePoint 2010から新たに導入された技術で、サーバー側のオブジェクトモデルと同様の方法でクライアント側からもSharePointサイトのデータにアクセスすることができます。SharePointクライアントオブジェクトモデルは、Silverlight用、JavaScript用、.NETマネージライブラリ用の3つが用意されています。
対象読者
- Visual Studio 2010によるSharePoint 2010開発に関心がある開発者
- SharePoint 2010とSilverlightの連携に関心がある開発者
必要な環境
サンプル作成のために、本連載の第1回『SharePoint 2010開発の紹介』を参考にして、SharePoint 2010の開発環境を整えてください。
また必須ではありませんが、サンプルではSilverlight 4のアプリケーションをSharePointサイト上で動作させるため、Silverlight 4アプリケーションを開発するためのVisual Studio 2010用アドオンである「Microsoft Silverlight 4 Tools for Visual Studio 2010」のインストールも行ってください。