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ComponentZine(ComponentOne)

独自の入力グリッドを持ったWPFアプリケーションの作成

ComponentOne Studio Enterprise 2011JのC1FlexGridコンポーネントを使ったWPFアプリケーションの作成

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アプリケーションの作成

 では、さっそくアプリケーションを作成しましょう。作成するのは、非連結データの入力インターフェイスを持った簡単な入門用アプリケーションです。

 C1FlexGridコンポーネントは、8列10行のセルを持った表形式で、列ヘッダを2行持たせます。また、2行目のヘッダは同じテキストのセルを連結していますが、この処理はコードから行います。ボタンを1つ持ち、このボタンを押すとセルに入力されたデータをテキストファイルに保存します。

GUIのデザイン

 今回使用するのは、C1FlexGridコンポーネントとButtonコントロールのみです(C1FlexGridコンポーネントの設定は後述)。

GUIのデザイン
GUIのデザイン

C1FlexGridコンポーネントの設定

 まずは、C1FlexGridコンポーネントを配置し、セルを設定します。C1FlexGridコンポーネントはデフォルトではセルが設定されていないので、プロパティを使って設定します。

 ツールボックスからC1FlexGridコンポーネントのアイコンをクリックし、ドラッグ&ドロップします。配置したら、Window、Grid、C1FlexGridを適当なサイズにします。

 プロパティウィンドウで「Columns」プロパティを表示し、値欄の[...]ボタンを押します。コレクションエディタが起動するので[追加]ボタンをクリックし、列を追加します。

[追加]ボタンをクリック
[追加]ボタンをクリック

 コレクションエディタの右ペインで「データ」をクリックして展開し、「Header」プロパティに「種類」と入力します。また、「レイアウト」をクリックして展開し、「HeaderHorizontalAlignment」プロパティに「"Center"」と入力します。これで、この列ヘッダに文字列を設定し、水平方向の文字位置をセンターに設定できました。

列ヘッダに文字列を設定し水平方向の文字位置をセンターに設定
列ヘッダに文字列を設定し水平方向の文字位置をセンターに設定

 同じように「Column」オブジェクトを追加し、以下の「Header」「HeaderHorizontalAlignment」プロパティを設定します。

「Column」オブジェクトに「Header」「HeaderHorizontalAlignment」プロパティを設定
Headerプロパティ HeaderHorizontalAlignmentプロパティ
"食品名" "Center"
"エネルギー" "Center"
"たんぱく質" "Center"
"脂質" "Center"
"炭水化物" "Center"
"ナトリウム" "Center"
"カルシウム" "Center"

 コレクションエディタを閉じ、プロパティウィンドウに戻ったら、次は「Rows」プロパティを表示します。そして値欄の[...]ボタンを押すと、行を追加するコレクションエディタが表示されるので、[追加]ボタンを10回クリックして行を10行追加します。

[追加]ボタンで行を10行追加する
[追加]ボタンで行を10行追加する

 非連結データの場合は、この時点でアプリケーションを実行するとセルにデータを入力できます。C1FlexGridコンポーネントは、それぐらい簡単に表形式の入力インターフェイスを構築できます。

アプリケーションを実行するとセルにデータを入力できる
アプリケーションを実行するとセルにデータを入力できる

次のページ
セルデータを保存する処理

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この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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