さくらインターネットは、申し込みから利用開始まで最速10分で納品でき、台数を上限なく増やせる専用サーバサービス「さくらの専用サーバ」を、29日から提供する。ラインアップは、最速10分で納品できる「エクスプレスシリーズ」と、CPUやメモリ、ストレージなどをフルカスタマイズできるBTOタイプの「フレックスシリーズ」の2種類。
エクスプレスシリーズは「HP ProLiant DL2000」を採用し、4コアのCPUとメモリ16GB、1TBのミラーリング構成HDDで、月額9,800円。CPUは最大8コア、メモリは最大64GBまでの構成が可能で、ストレージは、HDDだけでなくSSDも選択できる。標準のインターネット接続回線は100M共有回線(ベストエフォート)で、有償オプションにより帯域保証回線や、ギガビット回線へのアップグレードにも対応する。なお、標準提供OSは、CentOS 6の64ビット版。
フレックスシリーズは「DELL PowerEdge R510」を採用。最大12コアのCPUと最大12台のストレージを利用でき、Fusion-io社の半導体ストレージ「ioDrive」も選択可能だ。「ioDrive」は、320GBタイプと、640GBの2種類を用意する(インターネット接続回線と標準提供OSはエクスプレスシリーズと同様)。
独自開発のコントロールパネルと、サーバのハードウェアにアクセスできる物理サーバ管理ツール(IPMI機能)を標準提供し、サーバの再起動やOSのインストールをリモートで行えるなど、セルフサービス性を実現。管理ツール経由でサーバのコンソール画面にアクセス可能なので、トラブル時にエラーメッセージを確認したり、インターネットから隔離した状態でサーバを起動したりといった使い方もできる。
それぞれの顧客に専用のローカルネットワークを標準で提供するので、台数上限のない複数台構成が、追加料金なしで可能となる。ローカルのネットワーク帯域はエクスプレスシリーズが100M、フレックスシリーズが1Gで接続する。
グローバルネットワークは、標準で共有セグメントからのIPアドレス割当となるが、オプションで追加IPアドレスを利用することで専用セグメント化にも対応する。また、最大128個が割当可能なため、従来の専用サーバのスケールを超えた大規模システムも運用できる。
将来的には、2011年11月に提供を開始した、IaaS型パブリッククラウド「さくらのクラウド」と、ネットワークをシームレスに接続する「サービス間L2接続」(VLAN ID変換)の提供を予定している。
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