レポート定義ファイルの作成手順
基本的なレポート定義ファイルの作成は以下の手順で行います。
- 新規レポートのデータソースを選択する
- レポートに含めるフィールドを選択する
- 新規レポートのレイアウトを選択する
- 新規レポートのスタイルを選択する(ラベル以外のレイアウトを選択した場合)
- 印刷するラベルの種類を選択する(ラベルレイアウトを選択した場合)
- 新規レポートのタイトルを選択する
- レポートを修正する
1.から6.までは、ウィザードを使用して簡単に作成できます。7.の修正作業では、レイアウトの変更や装飾、グループ化やサブレポートの作成、図形描画や画像の配置、フィールドの追加・削除など、かなり細かい編集操作でカスタムレポートを作成することができます。
デザインタブの機能
[デザイン]タブはC1Reportデザイナの[リボン]メニューにあり、[フィールド]、[データ]および[スタイル]メニュー機能へのショートカットを提供します。
「フィールド」グループ
「フィールド」グループはレポートフィールドを作成するツールを提供します。このツールバーはデザインモードでのみ有効になり、いろいろなタイプのフィールドを作成することができるボタンを装備しています。
ボタン | 説明 |
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矢印 | マウスカーソルを矢印カーソルに戻します。 |
データフィールド | ソースレコードセットにバインドされたフィールドを作成します。このボタンをクリックすると、メニューが表示され、ソースレコードセットフィールドを選択できます。バインドされたフィールドは、データベースからの未処理データの表示に限定されません。Textプロパティを編集し、VBScript式を使用できます。 |
ラベル | 固定テキストを表示するフィールドを作成します。 |
チェックボックスの追加 | ブール値をチェックボックスとして表示するバインドされたフィールドを作成します。デフォルトで、チェックボックスは通常のチェックマークを表示します。フィールドを作成後、フィールドのCheckboxプロパティの値を変更して、ラジオボタンまたは×印に変更できます。 |
バーコードの追加 | バーコードを表示するフィールドを作成します。このボタンをクリックすると、メニューが表示され、バーコードとして表示される同じレポート定義ファイルに含まれる他のフィールドを選択できます。 |
RTFフィールドの追加 | RTFフィールドを作成します。このボタンをクリックすると、メニューが表示され、RTF形式で表示される同じレポート定義ファイルに含まれる他のフィールドを選択できます。 |
集計フィールドの追加 | 集計フィールドを作成します。このボタンをクリックすると、コードエディタダイアログボックスが表示され、表示する値を含むVBScript式を入力できます。 |
一般的集計フィールドの追加 | 一般的に使用される式を含むフィールドを作成します。このボタンをクリックすると、メニューが表示され、レポートを作成または出力した日時、ページ番号、ページ数、「n/m」形式のページ、またはレポート名を表示する式を選択できます。 |
バインドされていない画像の追加 | ロゴなどの固定画像を表示するフィールドを作成します。このボタンをクリックすると、ダイアログボックスが表示され、画像ファイルをレポートに挿入するように求められます。選択した画像のコピーが作成され、同じディレクトリにレポートファイルとして配置されます。アプリケーションにレポートファイルを埋め込んでいない場合、このファイルをアプリケーションによって配布する必要があります。アプリケーションにレポートファイルを埋め込んでいない場合、バインドされていない画像ファイルも埋め込まれます。 |
バインドされた画像の追加 | レコードセットに格納された画像(またはオブジェクト)を表示するフィールドを作成します。このボタンをクリックすると、メニューが表示され、ソースレコードセットで画像フィールドを選択できます(フィールドが1つの場合、すべてのレコードセットにこの型のフィールドが含まれているわけではありません)。 |
線の追加 | 線を作成します。通常、線はセパレータとして使用されます。 |
矩形の追加 | 矩形を作成します。通常、矩形はフィールドのグループのハイライト表示、またはテーブルとグリッドの作成に使用されます。 |
サブレポートの追加 | 他のレポートを表示するフィールドを作成します。このボタンをクリックすると、メニューが表示され、同じレポート定義ファイルに含まれる他のフィールドを選択できます。 |
改ページの追加 | 改ページを挿入するフィールドを作成します。 |
グラフの追加 | グラフを表示するフィールドを作成します。ほとんどのバインドされていないフィールドと異なり、グラフフィールドには複数の値が表示されます。表示するデータを選択するには、グラフフィールドのChart.DataXとChart.DataYプロパティを設定します。X軸とY軸に沿った値を書式設定するには、Chart.FormatXとChart.FormatYプロパティを設定します。 |
グラデーションの追加 | グラデーションフィールドを作成します。通常、グラデーションは、他のフィールドを目立つようにする背景機能として使用されます。 |
拡張バーコードの追加 | 拡張バーコードを作成します。JANコード、カスタマバーコード、QRコードなどに対応しています。さらに、バーの幅や画像のDPIなども設定可能です。 |
均等割り付けの追加 | 均等割り付けテキストを作成します。1行のテキストのみ表示可能です。 |
角丸四角形の追加 | 角が丸い四角形を作成します。4隅の一つだけを丸くすることもできます。 |
文字幅の追加 | 文字幅を指定可能なテキストを作成します。 |
自動サイズの追加 | 文字のサイズが自動的に調整されるテキストを作成します。文字のサイズは、フィールドに1行で収まるように調整されます。 |
文字間隔の追加 | 文字間隔を指定可能なテキストを作成します。 |
「データ」グループ
データを並べ替えたり、グループ化やデータソースを選択したりなど、レポートのデータを操作するためのボタンを装備しています。
ボタン | 説明 |
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並び替え/グループ化 | [ソートとグループ化]ダイアログボックスを開き、ソートとグループ化の基準を追加/削除できます。 |
データソース |
[データソースの選択]ダイアログボックスを開き、新しいデータソースを選択し、接続文字列を変更し、SQLステートメントを編集できます。また、[データソース]ラジオボタンをクリックして、現在のデータソース内のテーブルとビューを表示します。 [SQLステートメント]ラジオボタンをクリックすると、現在のSQLステートメントを表示できます。 |
レポート情報 | [レポート情報]ダイアログボックスを開きます。このダイアログボックスでは、レポートの[タイトル]、[作成者]、[件名]、[クリエータ]、および[キーワード]を設定できます。レポート情報をすべてのレポートに適用することを選択することもできます。 |
「スタイル」グループ
レポートスタイルの編集を行うボタンが装備されています。
ボタン | 説明 |
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スタイル | [レポートスタイルエディタ]ダイアログボックスを開き、組み込みスタイルを選択したり、独自のスタイルを編集したりできます。 |
スタイルの統一 | 現在選択されている複数の項目のスタイルを統一します。 |
テーブル行 | 現在選択されている項目をテーブル行に合わせて書式設定します。 |
今回のアプリケーションでは、これらの機能を使用して単純な表形式のレポートと、グループ化したレポートの2つのレポートを作成します。