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ComponentZine(ComponentOne)

データベースのデータを集計して分かりやすくレポートするASP.NETアプリケーションを簡単に作る

「ReportViewer for ASP.NET Wijmo」のC1ReportViewerコントロールを使ったアプリケーションの作成(2)

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レポート定義ファイルの作成手順

 基本的なレポート定義ファイルの作成は以下の手順で行います。

  1. 新規レポートのデータソースを選択する
  2. レポートに含めるフィールドを選択する
  3. 新規レポートのレイアウトを選択する
  4. 新規レポートのスタイルを選択する(ラベル以外のレイアウトを選択した場合)
  5. 印刷するラベルの種類を選択する(ラベルレイアウトを選択した場合)
  6. 新規レポートのタイトルを選択する
  7. レポートを修正する

 1.から6.までは、ウィザードを使用して簡単に作成できます。7.の修正作業では、レイアウトの変更や装飾、グループ化やサブレポートの作成、図形描画や画像の配置、フィールドの追加・削除など、かなり細かい編集操作でカスタムレポートを作成することができます。

デザインタブの機能

 [デザイン]タブはC1Reportデザイナの[リボン]メニューにあり、[フィールド]、[データ]および[スタイル]メニュー機能へのショートカットを提供します。

[デザイン]タブのリボン構成
[デザイン]タブのリボン構成

「フィールド」グループ

 「フィールド」グループはレポートフィールドを作成するツールを提供します。このツールバーはデザインモードでのみ有効になり、いろいろなタイプのフィールドを作成することができるボタンを装備しています。

「フィールド」グループで提供されるボタン
ボタン 説明
矢印 マウスカーソルを矢印カーソルに戻します。
データフィールド ソースレコードセットにバインドされたフィールドを作成します。このボタンをクリックすると、メニューが表示され、ソースレコードセットフィールドを選択できます。バインドされたフィールドは、データベースからの未処理データの表示に限定されません。Textプロパティを編集し、VBScript式を使用できます。
ラベル 固定テキストを表示するフィールドを作成します。
チェックボックスの追加 ブール値をチェックボックスとして表示するバインドされたフィールドを作成します。デフォルトで、チェックボックスは通常のチェックマークを表示します。フィールドを作成後、フィールドのCheckboxプロパティの値を変更して、ラジオボタンまたは×印に変更できます。
バーコードの追加 バーコードを表示するフィールドを作成します。このボタンをクリックすると、メニューが表示され、バーコードとして表示される同じレポート定義ファイルに含まれる他のフィールドを選択できます。
RTFフィールドの追加 RTFフィールドを作成します。このボタンをクリックすると、メニューが表示され、RTF形式で表示される同じレポート定義ファイルに含まれる他のフィールドを選択できます。
集計フィールドの追加 集計フィールドを作成します。このボタンをクリックすると、コードエディタダイアログボックスが表示され、表示する値を含むVBScript式を入力できます。
一般的集計フィールドの追加 一般的に使用される式を含むフィールドを作成します。このボタンをクリックすると、メニューが表示され、レポートを作成または出力した日時、ページ番号、ページ数、「n/m」形式のページ、またはレポート名を表示する式を選択できます。
バインドされていない画像の追加 ロゴなどの固定画像を表示するフィールドを作成します。このボタンをクリックすると、ダイアログボックスが表示され、画像ファイルをレポートに挿入するように求められます。選択した画像のコピーが作成され、同じディレクトリにレポートファイルとして配置されます。アプリケーションにレポートファイルを埋め込んでいない場合、このファイルをアプリケーションによって配布する必要があります。アプリケーションにレポートファイルを埋め込んでいない場合、バインドされていない画像ファイルも埋め込まれます。
バインドされた画像の追加 レコードセットに格納された画像(またはオブジェクト)を表示するフィールドを作成します。このボタンをクリックすると、メニューが表示され、ソースレコードセットで画像フィールドを選択できます(フィールドが1つの場合、すべてのレコードセットにこの型のフィールドが含まれているわけではありません)。
線の追加 線を作成します。通常、線はセパレータとして使用されます。
矩形の追加 矩形を作成します。通常、矩形はフィールドのグループのハイライト表示、またはテーブルとグリッドの作成に使用されます。
サブレポートの追加 他のレポートを表示するフィールドを作成します。このボタンをクリックすると、メニューが表示され、同じレポート定義ファイルに含まれる他のフィールドを選択できます。
改ページの追加 改ページを挿入するフィールドを作成します。
グラフの追加 グラフを表示するフィールドを作成します。ほとんどのバインドされていないフィールドと異なり、グラフフィールドには複数の値が表示されます。表示するデータを選択するには、グラフフィールドのChart.DataXとChart.DataYプロパティを設定します。X軸とY軸に沿った値を書式設定するには、Chart.FormatXとChart.FormatYプロパティを設定します。
グラデーションの追加 グラデーションフィールドを作成します。通常、グラデーションは、他のフィールドを目立つようにする背景機能として使用されます。
拡張バーコードの追加 拡張バーコードを作成します。JANコード、カスタマバーコード、QRコードなどに対応しています。さらに、バーの幅や画像のDPIなども設定可能です。
均等割り付けの追加 均等割り付けテキストを作成します。1行のテキストのみ表示可能です。
角丸四角形の追加 角が丸い四角形を作成します。4隅の一つだけを丸くすることもできます。
文字幅の追加 文字幅を指定可能なテキストを作成します。
自動サイズの追加 文字のサイズが自動的に調整されるテキストを作成します。文字のサイズは、フィールドに1行で収まるように調整されます。
文字間隔の追加 文字間隔を指定可能なテキストを作成します。

「データ」グループ

 データを並べ替えたり、グループ化やデータソースを選択したりなど、レポートのデータを操作するためのボタンを装備しています。

「データ」グループで提供されるボタン
ボタン 説明
並び替え/グループ化 [ソートとグループ化]ダイアログボックスを開き、ソートとグループ化の基準を追加/削除できます。
データソース [データソースの選択]ダイアログボックスを開き、新しいデータソースを選択し、接続文字列を変更し、SQLステートメントを編集できます。また、[データソース]ラジオボタンをクリックして、現在のデータソース内のテーブルとビューを表示します。
[SQLステートメント]ラジオボタンをクリックすると、現在のSQLステートメントを表示できます。
レポート情報 [レポート情報]ダイアログボックスを開きます。このダイアログボックスでは、レポートの[タイトル]、[作成者]、[件名]、[クリエータ]、および[キーワード]を設定できます。レポート情報をすべてのレポートに適用することを選択することもできます。

「スタイル」グループ

 レポートスタイルの編集を行うボタンが装備されています。

「スタイル」グループで提供されるボタン
ボタン 説明
スタイル [レポートスタイルエディタ]ダイアログボックスを開き、組み込みスタイルを選択したり、独自のスタイルを編集したりできます。
スタイルの統一 現在選択されている複数の項目のスタイルを統一します。
テーブル行 現在選択されている項目をテーブル行に合わせて書式設定します。

 今回のアプリケーションでは、これらの機能を使用して単純な表形式のレポートと、グループ化したレポートの2つのレポートを作成します。

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この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/6955 2013/01/28 14:00

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