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ComponentZine(ComponentOne)

データベースのデータを集計して分かりやすくレポートするASP.NETアプリケーションを簡単に作る

「ReportViewer for ASP.NET Wijmo」のC1ReportViewerコントロールを使ったアプリケーションの作成(2)

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 前回に引き続き、「ComponentOne Studio for ASP.NET Wijmo」に収録されている「ReportViewer for ASP.NET Wijmo」のC1ReportViewerコントロールを使って、Microsoft Accessのデータを見やすい形のレポートとして出力するASP.NETアプリケーションを作成してみます。

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はじめに

 前回の記事『データベースのデータからレポートを作成するASP.NETアプリケーションを簡単に作る』では、C1ReportViewerコントロールを使い、Microsoft Accessのデータを一覧表のレポートで出力するアプリケーションを作成してみました。

 この一覧表は、単純にデータベースのレコードデータをそのまま一覧表にしただけなので、ちょっと使いづらい状態でしたね。

 今回は、C1Reportデザイナでレポートの形式をもう少し見やすい形式にした物を作成します。データを、同じ市区町村名でグループ化し、グループのヘッダに図形や画像を配置します。

 データをグループ化すると自動的にアウトラインが作成され、ここからダイレクトにグループデータにアクセスできるようになります。

 そして、このグループ形式と表形式のレポートをドロップダウンリストで切り替えて表示できるようにします。

ドロップダウンリストを配置し、グループ化したレポート表示ができるようにする
ドロップダウンリストを配置し、グループ化したレポート表示ができるようにする
レコードデータは市区町村名でグループ化し、アウトラインからもアクセスできるようにする
レコードデータは市区町村名でグループ化し、アウトラインからもアクセスできるようにする

対象読者

 Visual Basic 2010、またはVisual C# 2010を使ってプログラムを作ったことがある人。

必要な環境

 Visual Basic 2010、Visual C# 2010、Visual Studio 2010のいずれかでプログラムが作れる環境。

 なお、本プログラムはWindows 7上で動作するVisual Studio 2010を使用して作成し、動作確認を行っています。

サンプルプログラム実行時の注意事項

[1] Visual StudioでサンプルWebサイトを開く

 Visual Studioをお持ちであれば、ComponentOne Studio for ASP.NET Wijmo 2012Jトライアル版をインストールし、ソースコード圧縮ファイル「Group_Report_vb_src.zip」または「Group_Report_cs_src.zip」を解凍して作成されるプロジェクトファイルを、Visual Studioで開き実行させてください。

[2] Visual Studioを使わずにサンプルWebサイトを開く

 Visual Studioを使わずに、サンプルWebサイトを直接IISなどのWebサーバで開く場合は、ソースコード圧縮ファイル「Group_Report_vb_src.zip」または「Group_Report_cs_src.zip」を解凍して作成されるプロジェクトファイルを、フォルダ構成を変えずにWebサーバにインストール・登録してください。

 以下は、Microsoft IISサーバにインストールする場合の手順です。

  1. プロジェクトファイルのフォルダを、そのままWebサーバーへ配置します(例:\Inetpub\wwwroot直下へ配置)。
  2. サーバーに配置したアプリケーションフォルダに対して、「アプリケーションへの変換」を実行します。
  3. 「アプリケーションの追加」ダイアログで、「アプリケーションプール」を「Classic .NET AppPool」に設定します。
  4. クライアントのWebブラウザで、Default.aspxファイルを開きます
    (例:「http://localhost/mysplit_vb/Default.aspx」)。
注意事項1

 本サンプルプログラムは、レポート定義ファイルを使用しますが、このファイルはデータベースファイルへのフルパスを使用して接続文字列を作成しています。

 そのため、単純にプロジェクトファイルをお手持ちのコンピュータにインストールしただけでは正常に動作いたしません。

 サンプルプログラムを動作させる場合は、サンプルプロジェクトをインストール後、記事の解説に従ってデータベースのレポート定義ファイルを作成しなおしてから実行してください。

注意事項2

 Windows Vistaで製品のサンプルをコンパイルしようとするとエラーが発生する場合があります。これは、Windows VistaのUAC(ユーザーアカウント制御)により、製品サンプルがインストールされているフォルダに書き込みができないため、コンパイル時にエラーが発生するという現象です。Visual Studioを管理者権限で実行するか、サンプルプロジェクト一式をアクセス権のあるフォルダに移動してからコンパイルを行うようにしてください。

 また、Webブラウザでaspxファイルを実行する際にIISサーバでエラーになる場合は、Web.configファイルに以下の1行を追加してください。

 <identity impersonate="false" />

コンポーネントのインストール

 ReportViewer for ASP.NET Wijmoを使用するには、Visual Studio、Visual Basic、Visual C#の開発環境にComponentOne Studio for ASP.NET Wijmo 2012Jをインストールする必要があります。

 トライアル版は、「グレープシティのWebページ」からダウンロードできます。

 ダウンロードしたい製品にチェックを付け[申込フォーム]ボタンを押すと、「トライアル版申込フォーム」ページに移動しますので、[個人情報の収集および使用に同意する]にチェックを入れ[同意する]ボタンをクリックします。

 トライアル申込フォームが表示されますので、必要情報を登録すると添付トライアルライセンスキーファイルとダウンロードサイトを記載したE-Mailが送られてきます。ここからダウンロードを行ってください。また、ダウンロードファイルは圧縮ファイルになっていますので、解凍してインストーラを起動します。

 制限事項などの詳細については、インストーラに同梱されているリリースノートを参照ください。

コントロールと参照の追加

 ReportViewer for ASP.NET Wijmoをインストールしたら、プロジェクトにコントロールを追加します。

 ツールボックスに専用のタブを作成し、使用するコンポーネントを追加します。追加するコンポーネントは、アセンブリ名が「C1.Web.Wijmo.Controls.4」の「C1ReportViewer」コントロールです。

アセンブリ名が「C1.Web.Wijmo.Controls.4」の「C1ReportViewer」コントロールを選択する
アセンブリ名が「C1.Web.Wijmo.Controls.4」の「C1ReportViewer」コントロールを選択する

 プロジェクトに以下のランタイムライブラリへの参照が追加されます。

ファイル 内容
C1.Web.Wijmo.Controls.4 本体アセンブリ

 また、プロジェクトに以下のランタイムライブラリが追加されます。

ファイル 内容
C1.Web.Wijmo.Controls.4.dll 本体アセンブリ
C1.C1Report.4.dll 本体アセンブリ

次のページ
C1Reportデザイナの概要

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この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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