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【IBM Impact 2014 インタビュー】 PaaSサービスのエコシステムやDevOpsに適した開発プロセスの提供を宣言

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2014/05/15 14:00

目次

DevOpsに適した開発プロセスをベストプラクティスとして発表する

【interview with】
米IBM Rationalソフトウェア ゼネラルマネージャー
クリストフ・クロークナー氏

米IBM Rationalソフトウェア ゼネラルマネージャー クリストフ・クロークナー氏
米IBM Rationalソフトウェア ゼネラルマネージャー クリストフ・クロークナー氏

Q.BlueMixでの開発にどれくらいJazzHubが使用されているのか。

 JazzHub(コラボレーション開発ツール)からBlueMixを利用しているユーザーは日増しに増えている。今後、JazzHubはBlueMixに統合され、BlueMixの構成要素の1つとなる見込みだ。これを我々は「BlueMix Powered by JazzHub」(JazzHubが力を与えるBlueMix)と呼んでいる。また、今日のセッションで披露されるモバイルソリューションのデモでは、いずれも「PointSource」(ビジネスのモバイル化ソリューション)を利用しているだろう。BlueMixはまだベータ版ではあるが、パートナーベンダー、SI企業は本番環境のつもりで使用しているようだ。

Q. BlueMixの競合と考えているPaaSは?

 私が見る限り、レッドハットのPaaS「OpenShift」とセールスフォースのPaaS「Heroku」は、うまくやっているように思う。ピボタルはCloud Foundryにおいて我々のパートナーでもある。一方で、エンタープライズクラウドにおいて我々の競合と考えているのは、マイクロソフトの「Azure」だ。Azureが提供しているのは、我々のBlueMixと同じくエンタープライズWebシステムの基盤であり、そのエコシステムである。また、ツールからDevOps環境までを提供する統合型アプローチを取っている点も同じだ。

 そこで我々は、Azureを超えるようなことをやろうと思っている。まず、DevOpsのライフサイクルを統合することから始めるつもりだ。また、IaaSでOpenStackを採用し、PaaSのBlueMixをCloud Foundryベースで開発するなど、オープンクラウドにこだわっている点で、IBMのクラウドはAzureとは異なる。

 さらに、BlueMixを強力なサービスプラットフォームにするのは、昨日発表した「IBM Cloud marketplace」の存在だ。BlueMixでは、IBMが開発したり整えたりしたサービスが用意されているが、それだけですべてのニーズを満たせるわけではない。Cloud marketplaceでは、サードパーティーが自社開発のサービスを販売できる。また、ユーザー企業などは必要に応じてそれらを購入し、BlueMix上で利用することができる。このサービスの売買を通じたエコシステムは、BlueMixを非常にパワフルな環境に押し上げてくれるだろう。

Q. Rational部門では、DevOps時代に適した新しい開発方法論を議論しているのか。

 我々はリーンでアジャイルであるDevOpsが、次世代の開発の有り様だと考えている。今回のImpact 2014でも、我々がラショナルユニファイドプロセス(RUP)を拡張して、リーンでアジャイルな開発に行き着いた経緯を紹介している。

 また、今年6月に米国フロリダ州オーランドで当社が開催するイベント「IBM Innovate」では、DevOpsを前提としたエンタープライズシステムの新しい開発方法論や、DevOps時代に適した開発プロセスをIT業界全体のベストプラクティスと位置づけ、発表するつもりだ。

 なお、新しい開発方法論はDevOpsを前提にしているため、WebSphereのほか、TivoliやCloud & Smarter Infrastructureなどの担当部署と共同で策定した。グローバルサービスの人たちもかなり貢献してくれた。Rationalチームは、こうした部門横断的な策定作業をリードする役目を果たしている。

Q. DevOpsをエンタープライズ分野に浸透させるポイントは?

 システム・オブ・エンゲージメントとシステム・オブ・レコードとの間にある開発スピードのギャップを埋めることだ。一般論だが、サービスの新規追加や改良などを行うシステム・オブ・エンゲージメントは開発がどんどん短期化し、スピード感を増していくが、既存システムの運用にも影響するシステム・オブ・レコードはそれに追随して変更できるわけではない。

 このギャップを埋め、DevOpsを実現するには、システム・オブ・エンゲージメントとシステム・オブ・レコードを自由に連携できるようにする。そして、DevOpsのプラクティスであるチームマネジメント、開発、リリース、デプロイ、テスト、品質管理を、連携フェーズに取り入れる。さらに、ユーザーなどからのフィードバックを早く集める。開発プロセスを考えるためには、フィードバックから得る情報が不可欠だからだ。これは多くの顧客企業が私に教えてくれたことだ。



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連載:IBM Software Impact 2014レポート

著者プロフィール

  • CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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