オープンソースのWebポータル、Liferayをモバイルサービスのバックエンドとして使う
Liferay 6.2を使ったWebコンテンツの作り方 第3回
第2回目では、Webコンテンツの検索を取り上げましたが、今回は、Liferayではバージョン6.2より追加された、iOS、AndroidでLiferayの機能を簡単に利用することができるMobile SDKを使ったデモをご紹介したいと思います。開発者のBruno Farache(ブルーノ・ファラーシュ)が提供するサンプルを動作させる中で、どうLiferayをバックエンドとして利用できるかを体験してみましょう。
Liferayとは?
Liferay Portalは中・大規模Webシステムを構築するのに適した、オープンソースのWebポータルアプリケーションフレームワークです。Apache Tomcat、JBoss、WebSphereといった主要なアプリケーションサーバ/Webコンテナ上で動作します。簡単に拡張可能なWebコンテンツ管理に加え、ユーザー/組織/ユーザーグループ/サイトという概念を用いたユーザー/サイトの認証管理や、ワークフロー(Kaleo Workflow)を用いた承認プロセスの組み込みも、Liferay Portalプラットフォームに組み込まれているため、スクラッチから開発するのと比べて工数を大幅に削減することが期待できます。
ビジネスアプリケーションに必須の機能が、Liferay Portalには標準で備わっているため、企業システムを構築する際に要求される複雑な組織構造やサイト構造、認証管理や承認プロセスも、簡単に自システムに組み込むことが可能になっています。
具体的な例としては、米国トヨタ(オーナー会員向けポータル)、シスコシステムズ(開発者向けコミュニティサイト)やセサミストリート、ルフトハンザ航空、フォルクスワーゲン、ダノン、シーメンス、国連やアリアンツ(保険、顧客用ポータル)などが挙げられ、さまざまな分野のWebシステム構築基盤として使われています。
対象読者
- Webポータルを低コストで構築したいと考えている方
- オープンソースWebシステム構築基盤をお探しの方
- iOS/Androidのバックエンドサービスの開発基盤をお探しの方
必要な環境
Windows 7/8(Mac OS X、Linux上でも動作可能)、クアッドコアCPU、メモリ4GB以上のマシンを推奨。
- OS:Windows 7
- Java:1.7
- 使用可能ブラウザ:Chrome 21以上、Firefox 14以上、Internet Explore 9と8、Safai5.1以上
詳しくは、第1回の記事『Webアプリケーションフレームワーク「Liferay」のWebコンテンツ作成機能』を参照してください。
Liferay IDEのインストール
詳しくは、第2回の記事『Liferayの標準機能を使った検索機能の実装』を参照してください。
iOSアプリケーション作成準備
まずCocoaPodをダウンロードします。詳しくは「Getting Started」を見てもらえると分かりますが、ここでは簡単に
$ sudo gem install cocoapods $ pod setup
の後に、Mobile SDKのサンプルソースを落としてきます。GitHubにソースがありますが、Gitを使ってソースを取得する場合は、適当なディレクトリに行き、
git clone https://github.com/brunofarache/liferay-ios-sdk-sample.git
でソースコードを取得します。次に、ダウンロードしたフォルダに移動し、Podfileを開いて
platform :ios, '7.0' pod "Liferay-iOS-SDK", "6.2.0.2"
と記述し、次に
$ pod install
を実行すると、必要なライブラリがローカルに取得されてきます。
Generating Pods project Integrating client project [!] From now on use `Liferay Mobile SDK Sample iOS.xcworkspace`.
といったようなメッセージが表示されるので、
Liferay Mobile SDK Sample iOS.xcworkspace
をダブルクリックすると、XCodeが開きます(Liferay Mobile SDK Sample iOS.xcodeprojではありませんので注意してください)。
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- この記事の著者
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竹生 泰之(日本ライフレイ株式会社)(タケオ ヤスユキ)
日本ライフレイ勤務。官公庁向け制御系システム開発、複合機のユーザーインターフェース開発、CRMのWebアプリケーションエンジニアを経て、現在はWebポータル/イントラネットのオープンソースアプリケーション、Liferayのコミュニティマネージャ/コンサルタントとして活動中。BMX(バイシクルモトクロス、20インチのレース/トリック用自転車)のフラットランド全日本選手権、King of Groundを1998年から運営し、BMX専門誌、Encounter Magazineの編集長も務め、撮影、執筆、翻訳、DTP全てを自ら手掛けるなど、プライベートでもマルチに動いている。・日本ライフレイユーザー会・ライフレイ
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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