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リクルートジョブズ流が学べる Webサービス開発・運営セミナー(AD)

Webサービスにおけるユーザーニーズの捉え方と整理の仕方~グロースハックはユーザー視点で行う 【第2回】

リクルートジョブズ流が学べる Webサービス開発・運営セミナー 第2回

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 「タウンワーク」などのWebサイトを運営する株式会社リクルートジョブズの開発マネージャー 林 寛之さんがスクーで行ったグロースハックの講義をお伝えする連載の第2回です。前回は、グロースハックの根幹である「課題解決の本質」についての理解を深めるとともに、ユーザーテストとは何かを学びました。今回はユーザーテストの実施方法から、その結果を受けて行うA/Bテストについて解説します。

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グロースハック」とは、製品やサービスの利用方法・利用傾向などを調査し、その成果を製品・サービスの開発・改善にフィードバックするサイクルを繰り返すことにより、製品・サービスを大きく発展させる一連の手法のことです。

ユーザーテストの流れ

 それでは、今回はユーザーテストの流れから説明を始めます。次の図はユーザーテストの流れを表したものです。

ユーザーテストの流れ
ユーザーテストの流れ

 

 最初に行うのはタスク設計です。ここでは、課題であると思っていることや、追加する新機能、思ったように数字の上がらない画面などをタスク化します。ここでいうタスクとは、実際にユーザーに行ってもらう行動のことです。

 タスクが設計できたら、それを使ってユーザーテストを行います。ユーザーテストでは、タスクを実際にユーザーに実行してもらってその様子を観察します。例えば「渋谷の居酒屋のバイトを探してください」というタスクを作ったとすると、ユーザーテストでは、ユーザーが渋谷の居酒屋のバイトをどういうふうに探すのか、実際に辿り着けるかどうか、探す中でどこに困っているか、ということを観察します。

 ユーザーテストでは、思いもよらぬ使い方がいろいろと出てくるはずです。それらを課題としてとらえ、整理するのが次の作業です。

 そして最後に、整理された課題から仮説案を作って検証します。検証のために実施するのがA/Bテストです。A/Bテストはこのような段階を踏んで行うと、より精度が高まります。

ユーザーテストは書画カメラとスカイプだけでOK

 ところで、ユーザーテストに大げさな装置などは必要ありません。書画カメラ[1]とスカイプさえあればできてしまいます。僕らはこれをユーザーテストキットとしています。

ユーザーテストキット
ユーザーテストキット

 

[1] 資料など主に平面の被写体をビデオカメラで撮影して映像信号に変換する装置。(Wikipediaより)

 こうしたユーザーテストキットを使っている理由は、スマートフォンです。ユーザーがスマートフォンをどういうふうに使っているのかを見る機会はなかなかありません。書画カメラでユーザーの行動を撮影すれば、タップの仕方から、スクロールのさせ方、片手で操作するか両手で操作するか、使い方に迷うしぐさまで細かく理解することができます。

 また、被験者は周りに人がいると緊張してしまうものです。被験者が目の前にいなくても、スカイプなどを利用してコミュニケーションできる環境を準備しておけば、実際にユーザーに会っているような感覚が得られますし、サービスの課題も見つけられると考えています。

書画カメラとスカイプを使用したユーザーテストの風景
書画カメラとスカイプを使用したユーザーテストの風景

 

次のページ
ユーザーテストの結果をどう整理するか

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この記事の著者

林 寛之(ハヤシ ヒロユキ)

株式会社リクルートジョブズ カスタマー企画開発1グループ グループマネージャー。2005年に株式会社リクルートに入社。UI/UXに横断的に取り組む組織に配属され、『じゃらん』『フロム・エー ナビ』『SUUMO』といったサービスのリニューアルや立ち上げに従事。その後、通販事業部に異動し、ネット店長としてA/B...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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