ユーザーテストの結果をどう整理するか
次に、ユーザーテストの結果をどう整理しているのかを説明しましょう。
基本的には、ユーザーテストに参加したメンバーも集まって課題を洗い出します。次の図の左側にある写真は、「ここでユーザーが困ったよね」「ここで一度止まったよね」とか、「ここが見にくかったのかな」「ここが分からなかったのかな」といったことを付箋に書いて貼り出した様子を撮影したものです。また、このタイミングで、「だったらこうした方がいいんじゃないか」みたいな改善案も出し合います。図の右下にある吹き出しなどは、そうして出た改善案を画面に貼り付けたものです。
付箋に書いた課題を表の形でまとめた状態が、次の図です。
表の2列目にある「カスタマーの不」列には、ユーザーである求職者の方が抱える課題や悩み、問題点というものをまとめてあります。そこから根本的な「不」の要因や原因は何だろうということを整理し(「不の根本的な要因」列)、本質的な問題点というものを洗い出します(「問題の本質」列)。
そして一番右の列に、問題点を解決するための「打ち手」を挙げています。単純な「ラベルのデザイン変更」という打ち手にも、フォントサイズなどA/Bテストにつながるようなものも出てきます。
こういった課題が明確になっていると、「そういえば機能テストを受けてくださった主婦の方は、こういうところにお困りだったよね」とか、「意外と操作が速かったから、サイズはこれくらいがいいんじゃないか」といったことを想像しながら、Webサービスを開発、改善できると思います。