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ActiveReports for .NET 9.0Jを活用したWindowsフォームアプリケーションの作成

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2015/09/04 14:00
目次

Windowsフォームビューワの設定

 レポートが作成できたら、これをフォームで表示できるようにWindowsフォーム用ビューワを設定します。

 (1)ツールボックスからViewerコントロールをフォームにドラッグ&ドロップします。そして、Dockプロパティを「Fill」に設定します。

Viewerコントロールをフォームにドラッグ&ドロップ
Viewerコントロールをフォームにドラッグ&ドロップ

 (2)フォームのLoadイベントハンドラに次のコードを記述します。ページレポートのインスタンスを作成し、ViewerコントロールのLoadDocumentメソッドにそのインスタンスを設定して実行すれば、レポートがビューワで表示されます。

Visual Basic
Public Class Form1

    Private Sub Form1_Load(sender As System.Object, e As System.EventArgs) Handles MyBase.Load
        Dim file_name As String = "PageReport1.rdlx"
        Dim pageReport As New GrapeCity.ActiveReports.PageReport(New System.IO.FileInfo(file_name))
        Dim pageDocument As New GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument(pageReport)
        Viewer1.LoadDocument(pageDocument)

    End Sub
End Class
C#
namespace ActiveReports9_Winform_cs
{
    public partial class Form1 : Form
    {
        public Form1()
        {
            InitializeComponent();
        }

        private void Form1_Load(object sender, EventArgs e)
        {
            string file_name = "PageReport1.rdlx";
            GrapeCity.ActiveReports.PageReport pageReport = new GrapeCity.ActiveReports.PageReport(new System.IO.FileInfo(file_name));
            GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument pageDocument = new GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument(pageReport);
            viewer1.LoadDocument(pageDocument);
        }
    }
}

 (3)アプリケーションを実行する場合は、licences.licxファイルにライセンスを記述する必要があります。ソリューションエクスプローラで「licenses.licx」をクリックして開き、以下の1行を追加します。

GrapeCity.ActiveReports.PageReport, GrapeCity.ActiveReports.v9

 また、ページレポートのデザインファイルを、アップロードの実行フォルダに置く必要がありますので、デバッグで実行する場合は「PageReport1.rdlx」をexeファイルと同じフォルダにコピーします。

 (4)アプリケーションを実行し、一人一人の給与明細が表示されることを確認します。

アプリケーション実行画面
アプリケーション実行画面

サーバーへの保存と読み出し

 完成したページレポートを、ActiveReports Serverに保存します。また、新しいプロジェクトを作成し、このレポートを読み込んでみます。

 (1)デザイナをデザイン状態にします。Visual Studioのメニュー「レポート」-「サーバーに保存」がアクティブになるので、これをクリックします。

メニュー「レポート-サーバーに保存」をクリック
メニュー「レポート-サーバーに保存」をクリック

 (2)ActiveReports Serverに接続されていなければ、ユーザー名とパスワードを入力し、「接続」ボタンをクリックしてActiveReports Serverに接続します。

「接続」ボタンをクリックしてActiveReports Serverに接続
「接続」ボタンをクリックしてActiveReports Serverに接続

 (3)「レポートの名前」に「給与明細」と入力して「保存」ボタンをクリックします。

「レポートの名前」に「給与明細」と入力して「保存」ボタンをクリック
「レポートの名前」に「給与明細」と入力して「保存」ボタンをクリック

 (4)ActiveReports Serverにレポート名「給与明細」が表示され、サーバーに保存されたことが分かります。

ActiveReports Serverにレポート名「給与明細」が表示される
ActiveReports Serverにレポート名「給与明細」が表示される

 右側のペインには、誰によってアップロードされたのか、更新日、作成日、作成者名、更新者名などレポートの改編履歴が表示されています。

 (5)今度は新しいプロジェクトを作成し、そこにこのレポートを読み込んでみます。新しいプロジェクトを作成し、ページレポートを追加します。そして、Visual Studioのメニューから「レポート」-「サーバーから開く」をクリックします。

メニューの「レポート-サーバーから開く」をクリック
メニューの「レポート-サーバーから開く」をクリック

 (6)「レポートの選択」にある「給与明細」をクリックして「開く」ボタンをクリックします。

「給与明細」をクリックして「開く」ボタンをクリック

「給与明細」をクリックして「開く」ボタンをクリック

 (7)作成したページレポートがプロジェクトに組み込まれます。

ページレポートがプロジェクトに組み込まれる
ページレポートがプロジェクトに組み込まれる

まとめ

 ActiveReports for .NET 9.0Jは、バージョンアップによってかなり強力な帳票作成コンポーネントになりました。特に本稿で紹介したページレポートのレイヤー機能は、帳票様式が複雑になればなるほどその有用性が高まります。いかにデザインしやすく、修正しやすいのかはアプリケーション開発の工期や工数に大きく影響します。その点では、このレイヤー機能は工期・工数の削減に大きく貢献できるのではないでしょうか。

 開発プロジェクトの管理という点でも、ActiveReports 9.0J Serverが実装されたことで情報の共有化が図られ、より開発プロジェクトが進めやすくなっていくと思います。



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著者プロフィール

  • 瀬戸 遥(セト ハルカ)

    8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

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