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IBM Bluemix User Group(BMXUG)リレー寄稿

IBM Watsonと連携するTwitter Botを作ってみよう!

IBM Bluemix User Group(BMXUG)リレー寄稿 第4回


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3 各開発ツールのインストール

3.1 CLOUD FOUNDRY CLIのインストール

 まずは、コマンドプロンプトからBluemixを操作するため、Cloud Foundry CLIをインストールします。下記URLにアクセスしてください。

 下にスクロールして、Downloadsと書いてある所から、Windows 64 bitのInstallers、ZIPファイルをダウンロードします。

 適当な場所に保存して、ZIPファイルを解凍します。解凍すると、インストーラーファイルが出てくるので、これを実行し、セットアップウィザードから、Cloud Foundry CLIをインストールします。

 インストールが完了したら、コマンドプロンプトから

Cf -v

 と入力してください。バージョンが表示されれば、インストールは完了です。

3.2 Node.js/npmをインストール

 Node Packaged Modules(npm)とはNode.jsのライブラリやパッケージを管理することができるツールです。 ライブラリやパッケージの管理ツールを主にパッケージマネージャと呼びます。

 今回、Node.jsアプリケーションを利用するので、Node.jsをインストールします。下記URLにアクセスしてください。

 Windows Installer(.msi)の64-bitを選択し、インストーラーファイルをダウンロードします。

 これを実行し、セットアップウィザードから、npmをインストールします。インストールが完了したら、コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してください。

Node --version

 バージョンが表示されれば、インストールは完了です。

3.3 curlをインストール

 IBM Watson APIにコマンドラインからアクセスするために、curlコマンドが使われます。下記URLにアクセスしてください。

 私はロボットではありませんにチェックを付け、Files Only (free) 64-bitのボタンを押下し、ZIPファイルをダウンロードします。

 適当な場所に保存して、ZIPファイルを解凍します。binフォルダの下に、curl.exeがあります。そのパスを、システムの環境変数Pathに追加します。スタートボタンを右クリックし、システム→システムの詳細設定→環境変数と行き、システム環境変数Pathを選択して編集ボタンを押下します。新規ボタンを押して、パスを登録します(例「C:\curl\bin」)。

 登録が完了したら、コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してください。

curl --version

 バージョンが表示されれば、インストールは完了です。

補足

 「Visual C++ 再頒布可能パッケージ」がインストールされていないと、エラーメッセージ(コンピューターに VCRUNTIME140.dll がないため、プログラムを開始できません。この問題を解決するには、……)が表示される可能性があります。これを解決するには、下記URLからインストーラーファイルをダウンロードし、パッケージをインストールすることで解決します。

4 Hubotのインストール

 Hubotは、GitHub社が開発し、MITライセンスで公開しているNode.jsでbotを作り、動かすためのフレームワークです。Hubotの大きな特徴に、さまざまなチャットツールに対応している点があります。

 Hubotの対応チャットツールアダプター一覧は下記URLから見ることができます。

 その多さにびっくりしませんでしたか? 今回は、Twitterと連携するbotとしてHubotを利用してみましょう。

 npmコマンドで、Hubotをインストールします。コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してください。

npm install -g hubot coffee-script yo generator-hubot

 ここでは、Hubotのジェネレーター、Hubotのスクリプト作成・実行に必要なCoffeeScript、ワークフロー構築ツールYeomanの3つをインストールしています。

 次に、作業用のフォルダを作成します。コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してください。

mkdir watsonhubotdev

 これで、「C:\Users\(ユーザー名)\watsonhubotdev」フォルダが作成されました。フォルダを移動して、Hubotのジェネレーターを起動します。コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してください。

cd watsonhubotdev
yo hubot

 以下の画面となり、対話形式でプロジェクトを生成することができます。

 下記の項目を聞かれるので、表の内容を入力してください。

Owner メールアドレスを入力
Bot name Watsonhubotdev
Description 空欄
Bot adapter twitter

補足

 Bot nameはあらかじめ用意したTwitterアカウント「@」以降と同名にしてください。私はあらかじめ用意していたBot用Twitterアカウント「@Watsonhubotdev」と同名としています。

 「C:\Users\(ユーザー名)\watsonhubotdev」フォルダ下にファイルが展開されます。

 テキストエディタなどで開くと、「Package.json」ファイルはこのような内容になっています。

ファイル名:Package.json
{
  "name": "watsonhubotdev",
  "version": "0.0.0",
  "private": true,
  "author": "issei.sato@digc.co.jp",
  "description": "A simple helpful robot for your Company",
  "dependencies": {
    "cfenv": "*",
    "hubot": "^2.19.0",
    "hubot-diagnostics": "0.0.1",
    "hubot-google-images": "^0.2.6",
    "hubot-google-translate": "^0.2.0",
    "hubot-help": "^0.2.0",
    "hubot-heroku-keepalive": "^1.0.2",
    "hubot-maps": "0.0.2",
    "hubot-pugme": "^0.1.0",
    "hubot-redis-brain": "0.0.3",
    "hubot-rules": "^0.1.1",
    "hubot-scripts": "^2.17.2",
    "hubot-shipit": "^0.2.0",
    "hubot-twitter": "^2.1.1"
  },
  "engines": {
    "node": "0.10.x"
  }
}

 この状態でローカル環境で動作するか、動作確認を行います。コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してください。

bin\hubot.cmd

 watsonhubotdev>コンソールで、次のように入力します。

watsonhubotdev> watsonhubotdev ping

 すると、「watsonhubotdev>PONG」という値が返ってきます。これで、Hubotのローカル環境での動作確認はできました。「exit」と入力して、watsonhubotdev>コンソールを抜けてください。

次のページ
5 Twitter側にアプリケーション登録

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この記事の著者

佐藤 一成(Bluemix User Group)(サトウ イッセイ)

株式会社DIGC/株式会社アイク・ラボの両社にて、代表取締役社長を務める。フルスタック・IBM Watsonを主とした人工知能系エンジニア。大学卒業後、大手SIer、外資系コンサル企業を経て、ベンチャー・一部上場企業の社内SEを経験。その後フリーランスとなり、2015年起業、現在に至る。全国初のIBM Watsonを活用したIctシステムのコンサルティング・システム開発を専門とする。現在は、株式会社株式会社DIGCにて1...

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