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あらゆる層を押さえられるとすごいクラウドエンジニアになれる――Azure MVP浅見城輝さんが考えるクラウドの学び方

クラウドネイティブ時代のデベロッパー生存戦略 第2回(後編)

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目次

「この領域では社内でナンバーワンになる」という目標を持つ

吉羽 これからエンジニアがクラウドを学び始めるとすると、キャッチアップが大変じゃないですか。何かよいショートカットはないですか?

浅見 ショートカットより、何をゴールにするか決める方がいいんじゃないですか。

吉羽 ああ、それはすごく良いアドバイスですね。どういう状態になりたいのかをまず定義して、今は何が不足しているのかを認識するのということですね。その通りだと思います。

浅見 自分が何になりたいか、ということですね。

編集部 特に初心者は、何をゴールやロールモデルにすべきかってわからないところもあると思うのですが。

浅見 分からなくても、間違った選択でもいいと思うんです。「これをやりたい」ということがあればいいだけだと思っていて。例えば、Java開発がすごくできる人になりたい、とか、他にも、この業界のこういう業務についてはすごく詳しい人になりたいでもいいと思います。PMになりたいとでもいいと思うんです。

吉羽 なんでもいいからゴール、目的が必要。

浅見 例えば昔、世の中にPMになりたがる人が多いから、みんなPMになりたがってたんじゃないかという話がありましたが、それではダメですね。例えば、ここの領域で、トップとは言わないけれども、少なくとも会社の中では全部の情報が自分にあって、みんなが聞きに来る立場になりたい、というイメージがあった方が良いと思います。

吉羽 会社でナンバーワンになる、というような具体的なものですね。

浅見 例えば会社で勉強会をやることになったら必ず自分に相談が来る、というように、会社のその情報は、必ず全部自分を通って来るようになると、おそらく会社での自分のポジショニングも良くなると思います。そうすると情報が集まり、知識もノウハウも貯まっていく。仕事も入ってくるから、スキルも上がり、経験もつくんだと思います。

編集部 「会社のその情報は、必ず全部自分を通って来るようになる」という感覚は、浅見さんが会社員時代に実際に感じていらっしゃったのでしょうか。

浅見 新卒入社したアライドテレシスでは情シスだったので、会社全体の仕組みが見えていました。会社で、お金がどのように生まれ、流れているのか、社員はどんな役割の人がいて、どんな仕事をしているのか、お客さんはどんな人達なのか、というところが全部見えていい経験でした。要は、情シスとして、関わっている人たちの問題解決をしていたわけで、全体を考えながら動いていましたね。

 6年間勤めたOracle DB専門の会社では、私が社長の次に入社した古株だったこともあり、確かに社内の情報は全部集まってきましたが、私自身がそれを目指すというよりは、むしろ会社として、業界の中でそのようなポジションを目指していましたね。Oraleに特化し、Oracle DBの難しい問題を解決できる会社として、一番になりたいという想いでやっていました。自分のバリューじゃなくて、会社のバリューをどうやって世の中に、この業界に認めてもらえるかっていう動き方をしていたと思います。

吉羽 自分のことばっかり考えてはいられなかったということですね。今では自分の会社を立ち上げて、「自分のバリュー」=「会社のバリュー」だし、「会社のバリュー」=「自分のバリュー」でもありますよね。

浅見 はい。そして、今は自分のバリューよりも、自社のメンバーのバリューをどのように出していくかを考えています。



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  • CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

    CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

  • 吉羽 龍太郎(Ryuzee.com)(ヨシバ リュウタロウ)

     クラウドコンピューティング、DevOps、インフラ構築自動化、アジャイル開発、組織改革を中心にオンサイトでのコンサルティングとトレーニングを提供。  認定スクラムプロフェショナル(CSP) / 認定スクラムマスター(CSM) / 認定スクラムプロダクトオーナー(CSPO)。Developers...

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