GitHubは11月7日(現地時間)、「the Octoverse 2025 report」を発表した。レポートによれば、2024年には開発者によるコミットが9億8600万回に達し、1分間に230を超えるリポジトリが新規作成されている。
同レポートでは、従来の四半期ごとなど大規模なリリースから、現在ではバグ修正や小さな機能追加、設定変更といった小規模な変更を頻繁にプッシュするサイクルへの変化を示していると指摘。これにより、レビュアーの負担が軽減され、品質確保やデバッグ、ロールバックも簡易化し、リスクの低減や迅速な対応にも寄与すると言及している。
開発フローの変化としては、フィーチャーフラグの利用が広まっている点が挙げられる。フィーチャーフラグとは、未完成機能や実験的実装を本番環境に安全に導入できる仕組みのことで、リリース全体を遅らせることなく機能単位での管理・検証が可能となった。
またCI/CDの自動化はさらに普及し、各プッシュごとに自動テストやビルド、セキュリティスキャンが実行され、手動デプロイの機会は減少した。2024年には、GitHub Actionsを利用したテスト実行時間が115億分に達し、前年から35%増加した。
プルリクエストも短く明確なものが増えており、レビュアビリティと効率が向上している。これらの変化はプロジェクト管理やコミュニケーション、採用方針にも影響し、「待ち時間」のない開発体制の標準化を示唆していると、同レポートは述べている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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