エイリアスとは別名のことで、コマンドの名前を変える機能です。この機能を使うには、aliasコマンドを使用します。aliasコマンドの書式は、次のようになります。
alias 別名=変更するコマンド
例えば、ファイルを削除する時には、必ず確認メッセージを表示したいという場合を想定してみましょう。この時、「rm -i」とコマンドを実行すればよいのですが、うっかりと「-i」を付け忘れると、確認メッセージを表示せずに、ファイルを削除してしまいます。そのようなことがないように、
alias rm='rm -i'
とあらかじめ定義しておけばよいのです。
このように、本来ある「rm」というコマンド名を、別の意味「rm -i」に置き換えてしまうことができます。
エイリアスした結果、思いのほか使いにくいといった場合などには、unaliasコマンドを実行して、設定を解除することが可能です。また、ログアウトすると自動的に設定は解除されます。常にこの設定を有効にしたい場合は、カスタマイズで行います。
「rm -i」のように、スペースを含む場合には、シングルクォーテーションで囲みます
本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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