パイプ(パイプライン)とは、あるコマンドの出力結果を別のコマンドの入力として使う機能で、標準出力と標準入力をつなぐイメージがパイプを連想させることから、この呼び名が付いています。パイプは、メタキャラクタ「|」(縦棒:この記号自体を「パイプ」または「パイプライン」と呼ぶこともあります)で表します。実際の使用例をご覧いただきましょう。
$ ls
fa001 fl001 fl003 fl005 fl007 fl009 fx001 x001
fa002 fl002 fl004 fl006 fl008 fl010 fx002 x002
lsコマンドの出力結果は、カレントディレクトリ内のすべてのファイル名$ ls | grep x
fx001
fx002
x001
x002
lsコマンドの出力結果を、grepコマンドの入力として使い、xを含むファイル名のみを表示$
パイプのイメージを、上の使用例を使って表すと次のようになります。
本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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